「パーフェクトソルジャー」の版間の差分

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第三次銀河大戦([[百年戦争 (装甲騎兵ボトムズ)|百年戦争]])末期、戦場に登場した[[アーマードトルーパー]](AT)を[[ギルガメス]]連合が開発したことにより、ギルガメスと[[バララント]]の戦闘がより一層が激化し、ATの搭乗者達は多数の犠牲を出しながらも絶大な戦果を双方にもたらした。
 
その中でより複雑に発達したATのメカニズムに対応するため、[[コンピュータ]]と一体化して戦闘行動を行う強化改造兵士として、また理想の兵士たる[[キリコ・キュービィー]]を観察し、死なない兵士を生み出す研究に取り憑かれた[[ヨラン・ペールゼン]]によって、人工的に強化兵士として生み出されたのがPSであった。
 
なお「パーフェクトソルジャー」という名称は劇中でも呼ばれたが、どちらかといえば「PS(ピーエス)」という略語で呼ぶことが多く、ネーミングどおり「完全なる兵士」とも呼ばれる。『[[機動戦士Zガンダム]]』にも人工的[[ニュータイプ]]である「[[強化人間]]」が登場したがPSはこれに先駆けて登場している。
 
== 誕生 ==
[[装甲騎兵ボトムズ|TVシリーズ]]内の[[クメン王国|クメン]]編で、当時はギルガメス軍に在籍していた[[装甲騎兵ボトムズ#主な登場人物|ジャン・ポール・ロッチナ]]大尉によって、誕生の様子が語られる。
 
高度に訓練された兵士でも人体が発達したメカニズムのスピードに追いつけなくなったことから、マイクロコンピューターと一体化する思考力と判断力を加え、これによって機械的により計算された動きをこなすように人体が改造され、筋力強化もされた。なお、このプログラムが盛り込まれている状態を「素体」と呼ぶ。
 
更に、日常的な知識や常識が戦闘においては障害となりうることから、[[脳]]そのものにまで手が加えられ、より機械の動きに対応できるようになった。その後は普通の人間と同じ知識や常識を持たされるが、脳を再処理する課程であるもの対象を目した場合には、そういったも対象への認識と依存性が高まり、先天的に植え込まれたプログラムよりも強固なものとなる欠点もある。
 
== ヂヂリウム ==
[[キリコ・キュービィー]]は[[ウド (装甲騎兵ボトムズ)|ウド]]で初対決したATM-09-GC“[[アーマードトルーパー#主な機体|ブルーティッシュドッグ]]”の前に完敗を喫するが、この時彼が対戦したのは小惑星リドの研究施設で発見した裸身の眠れる女性であり、[[秘密結社 (装甲騎兵ボトムズ)|秘密結社]]に強奪されたPS第1号、通称「[[装甲騎兵ボトムズ#主人公とその仲間たち|プロト・ワン]]」であった。
 
ウドにて再会した時にキリコは彼女が液体金属である「ヂヂリウム」のシャワーを浴びる姿を目撃するが、このヂヂリウムは[[アストラギウス銀河]]において、コンピュータ回路の半導体として普及されているものである。これを搭載したコンピュータは動きとパフォーマンス、具体的にはMD(ミッションディスク)による演算処理能力が飛躍的に高まるが、非常に高価ため、現在は入手が困難なっている。
 
このヂヂリウムはPSにとっては生命線であり、ヂヂリウムを浴びた場合はることでPSは本来高い能力は格段に高まを発揮するが、ヂヂリウムこれがなければPS動作鈍くなり、やがて体が硬直して最終的に死に至ってしまうことになる。そのためPSは定期的にヂヂリウムを浴びる必要がある。
 
== PSの戦果 ==
PSは強奪した秘密結社によって特定の戦線に導入された。一番有名なのはクメン内乱末期におけるATH-14-WPC“[[アーマードトルーパー#主な機体|スナッピングタートル]]”が[[装甲騎兵ボトムズ#主な登場人物|ヒロラム・カンジェルマン]]が率いるクメン反乱軍に加わり、クメン軍に多大な損害をもたらしたことに尽きる。
 
この時、反乱軍に参加していたスナッピングタートルを操縦していたのは、秘密結社に奪取されたプロト・ワンを元につくり出された「プロト・ツー」[[装甲騎兵ボトムズ#秘密結社関係者|イプシロン]]であり、その搭乗機は「ブルーAT」と呼ばれクメン正規軍から恐れられた。
 
そして不可侵宙域の[[サンサ星]]での戦闘において、バララント艦隊と交戦した際にもイプシロンの操縦するX・ATH-02“[[アーマードトルーパー#主な機体|ストライクドッグ]]”がバララント側に少なからず損害を与えた。
 
また7215年開戦前の6月、ギルガメス主星メルキアの[[中立]]都市アコバにおいてバララント側のPS専用AT・BATH-XX“エクルビス”が確認され、メルキア軍がクエント事変において異能者キリコが搭乗した機体であるX・ATH-02-DT“ラビドリードッグ”を解析して生産した量産機が交戦したが、性能でオリジナルに、操縦者の能力がキリコに及ばなかったために、瞬く間に撃破された。
 
== PS計画の失敗 ==
人工的に強化兵士をつくり出し、戦場での優位を確保するためのPS計画だったが、最終的に破綻に追い込まれるした。その原因がいずれも、死なない兵士の理想型としてPS計画構想母体ともいうべきなった異能者キリコ・キュービィにというのは皮肉なことある。
 
後にキリコからフィアナと名付けることとなるプロト・ワンは、キリコをその誕生課程で目撃しキリコを見たために、戦闘よりもキリコに彼への依存するケースが強くなり、それ故に戦闘よりもキリコへと関心が向き、秘密結社から欠陥品の烙印を押されて、る。結果、彼女はキリコの元へ走ることなっ行動を共にした。
 
元ギルガメス軍少佐で秘密結社幹部であり、マーティアル司祭でもあった[[装甲騎兵ボトムズ#主な登場人物|セルジュ・ボロー]]によってPSに必要なのは純粋な憎悪であるという解析がなされ、その中でプロト・ワンに愛情を寄せていたプロト・ツー/イプシロンはプロト・ワンを奪ったキリコへの憎悪から、執拗にキリコを狙った。だ結果討ち果たせず、サンサでの決闘れてする。
 
更にPSは大きな欠点を抱えていた。その寿命僅か2年であるということも拍車をかけた。たった2年しか生きられないことと強力なの維持と生命発揮したり、生き続ける保つために高価なヂヂリウムを大量に使わ消費しなければならないということは、あまりに採算もコストパフォーマンスに劣るものだった。PSは時代に対応した一種の新人類という解釈もなされた{{誰}}合わ、上述の問題点に加えて元の人間に戻すこはできない非人道的な存在であったため、結果、第4次銀河大戦においてはPSは運用されなかった。
 
PSは時代に対応した一種の新人類という解釈もなされたが、そういった問題点とありに非人道的な改造であり、元の人間に戻すこともできない自然に反し行為だったことにより、結果、第4次銀河大戦において、PSを用いることはできず、また、PS計画の推進者であったギルガメス軍ディーテル・ロイル・バッテンタイン中将も、は第3次銀河大戦の終戦前惑星ミヨイテでの“プランバンドール・スキャンダル”の嫌疑かけられている。そのようなトラブルの中「素体」プロト・ワンは開発されたが、リドで秘密結社に素体を奪取されてしまい更にその後プロト・ワンが秘密結社を離れキリコと行動を共にするようになったその「素体」の奪取果たせギルガメス軍は彼女を奪い返すに至らなかった。
 
またバッテンタイン中将はプランバンドール・スキャンダルの中心である腹心のヘルメシオン准将がシュエップス小隊の生き残りである[[機甲猟兵メロウリンク#主な登場人物|メロウリンク・アリティ]]によって追い詰められたプランバンドール・スキャンダルの中心である腹心のヘルメシオン准将を際、[[機甲猟兵メロウリンク#主な登場人物|キーク・キャラダイン]]中尉に命じて消すものの、それは結局自己保身のためと行動いえ、結果PS計画を断念させるものであとなり、バッテンタインのPS計画を土台にした政界進出の目論見は潰えてしまうることとなる
 
== バララント軍PS ==
PS開発はギルガメスだけではなく、敵国の[[バララント]]においても行われていた。
 
しかしギルガメス側と事情が異なり、体内に機械を詰め込んでおり、更内蔵する形で強化されたものとなっている。戦場で身体の一部失う程負傷欠損した兵士の体を改造することが機械によって補われ、戦闘に特化した改造がなされる形で開発が進められていた。
 
その被検体が[[装甲騎兵ボトムズ#OVAの登場人物|ラダァ・ニーバ]]であり、エクルビスを操ってアコバでのバトリングにより、実験を繰り返していた。その戦闘力こそ問題はなかっ高い水準を発揮していたが、ギルガメスPSとの違いとして常に精神が情緒不安定に苛まれることになるていた。その改造による副作用は被検体兵士に不用な暴走を強いることになってしまい、結果ニーバは偏執的に復讐心を抱く元[[レッドショルダー]]キリコに偏執的に復讐心を抱き、彼の抹殺のために、研究チームを皆殺しにしてしまった
 
そしてニーバはキリコに敗れて自滅し、バララントもニーバの失敗から以降PS計画に手を染めることはなくなった。
 
== ネクスタント ==
銀河結社[[装甲騎兵ボトムズ 赫奕たる異端|マーティアル]]では[[装甲騎兵ボトムズ 赫奕たる異端#主な登場人物|ヴィアチェスラフ・ダ・モンテウェルズ]]枢機卿が、愛娘である[[装甲騎兵ボトムズ 赫奕たる異端#主な登場人物|テイタニア・ダ・モンテウェルズ]]が交通事故で瀕死の重傷を負ったことで、それを基に娘を“秩序の盾”と呼ばれる改造兵士'''ネクスタント'''へと仕立て上げ、新たな信仰の象徴ともした。
 
PSと違って、ヂヂリウムを必要とせず、ネクスタントは体殆ど[[サイボーグ]]化されているとってもよく、バララントPSに近い。体内に“補助脳”と呼ばれる戦闘処理システムがある。を持ち、れを併せた身体の改造により生身でATを苦戦させるほどの戦闘力を発揮する。更にATの搭った時に補助脳を作動させると、補助脳のシステムた際よって、異能者キリコを凌駕する程の力を見せが、これの作動によって、テイタニアの人格と生命維持に危険が生じる両刃の剣ともなる。
 
しかし、キリコを討ち果たすことは出来ず、キリコが放った銃弾によって補助脳は破壊される。ネクスタントの開発計画もPS同様“触れ得ざる者”キリコによって計画が頓挫することになった。
 
== PS専用機 ==
PS専用として、より高性能、より高戦闘力を誇るATも開発された。
 
そういった機体は従来のATが束になっても敵わないほどの性能を見せたが、基本的にPSや異能者(またはそれに類する者)以外に使いこなせるパイロットがいなかったことから、これらの機体も、PS計画破棄と共に、製造が中止量産はされる方向とていった
 
ここでは、ゲームや小説に登場する機体も載せる。
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小説作品の『[[青の騎士ベルゼルガ物語]]』では異能者「'''融機人'''」が登場し、その一人である[[青の騎士ベルゼルガ物語#黒き炎編|クリス・カーツ]]の設定は原作者の[[はままさのり]]が設定を手がけた[[OVA]]の『[[装甲騎兵ボトムズ#ビッグバトル|ビッグバトル]]』に登場するバララント軍PSにスピンオフされている。
 
主人公ケイン・マクドガルの仇敵、バトリングで「シャドウ・フレア」のリングネームを名乗る強者、主人公ケイン・マクドガルの仇敵クリス・カーツの正体は異能結社「ラスト・バタリオン」の総帥であり、「融機人」と呼ばれる自らを改造した異能者であった。バララント軍の支援のもとバトリングに関わり実戦データを収集していた彼の搭乗機「シャドウ・フレア」は、およそATの枠を超えた化け物じみた力を発揮する。融機人であるクリス・カーツはシャドウ・フレア搭乗の際、自身の体と機体を直接コードで接続してATの操縦を行っていた。
 
その他、[[プレイステーション]]ゲーム『装甲騎兵ボトムズ外伝 青の騎士ベルゼルガ物語』([[タカラ]])においてダルファス・マイセンというPSの失敗作の敵キャラクターが登場している。
 
== 『装甲騎兵ボトムズ ライトニングスラッシュ』 ==
[[プレイステーション]]のゲーム『装甲騎兵ボトムズ ライトニングスラッシュ』では、主人公アズライト・フィックスをはじめとする何人かの登場人物体内に'''“ナーブ・コネクター”'''と呼ばれる機械を埋め込まれているが、これは一般兵士でもPSと同等の操縦技量を持つように生み出されたものである。
 
しかしシステムを使うには強靱な精神力が要求され、情緒不安定になると[[装甲騎兵ボトムズ#OVAの登場人物|ラダァ・ニーバ]]のように暴走する危険性を持つシステムであり、った。そのためPS計画と同様ナーブコネクターによる強化兵士案も廃棄されている
{{装甲騎兵ボトムズ}}