「クラミジア科」の版間の差分

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'''クラミジア'''('''''Chlamydia''''')とは、[[偏性細胞内寄生体]]という細胞内でしか増殖しない[[細菌]]の一種とされている。
分類上の位置づけは一定していないが、近年は4科よりなる独立の門とする説が強くなって来ている。[[細胞壁]]、代謝エネルギー生産系がなく、エネルギーを宿主細胞に依存している。構造や生活史における一般の細菌、[[マイコプラズマ]]、[[ウイルス]]との違いは[[ウイルス]]の項を参照。
 
代表的なものに以下の4種類がある。ただし、[[細菌学]]の分野では''Chlamydia trachomatis''を除いて1999年に''Chlamydophila psittaci''をタイプ種とするクラミドフィラ属(''Chlamydophila'')に移された。クラミジア属としては3種が残るのみである。
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== 医療 ==
人間の場合、''Chlamydia trachomatis'' ([[クラミジア・トラコマチス]]) は[[トラコーマ]]、[[性器クラミジア感染症]]、''Chlamydophila(Chlamydia) psittaci'' は[[オウム病]]、''Chlamydophila(Chlamydia) pneumoniae'' は[[クラミジア肺炎]]、[[気管支炎]]の原因となる。
細胞壁[[ペプチドグリカン]]がないため、[[ペニシリン]]系・[[セフェム系]]のβラクタム[[抗生物質]]は無効であり、[[マクロライド]]系・[[テトラサイクリン]]系・[[ニューキノロン]]系といった抗菌剤が治療には用いられる。
 
[[淋菌]]やクラミジアなどによって引き起こされる肝周囲炎は[[Fitz-Hugh-Curtis症候群]]と呼ばれる。