「セイの法則」の版間の差分

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'''セイの法則'''(セイ法則)とは、「[[供給]]はそれ自身の[[需要]]を創造する」と要約される[[古典派経済学]]の[[仮説]]。[[古典派経済学]]理論のフレームワークを形成していたが、現代では好況等で十分に潜在需要がある場合や、戦争等で市場供給が過小な場合に成り立つ限定的なものと考えられており(ただしこれは技術革新による供給と生産調整による供給の違いは想定していない)、また一般に多数の[[耐久財]]{{enlink|Durable good}}・[[資本財]]{{enlink|Capital good}}がある経済を想定していないことが指摘されている([[耐久財のディレンマ]])
 
==概要==
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なおセイ本人は、後代にセイの法則に付け加えられたこまかな定義をつかうようなことはなく、セイの法則とは、実際には同時代人や後代の人たちによって成熟させられたものである。その断定的で洞察に富んだ表現から、セイの法則は、[[ジョン・スチュアート・ミル]]や[[デヴィッド・リカード]]などにより発展し、1800年代中頃から1930年代まで経済学のフレームワークとなった。
 
セイの法則については、現代では好況等で十分に潜在需要がある場合や、戦争等で市場供給が過小な場合に成り立つ限定的なものと考えられており、また一般に多数の[[耐久財]]{{enlink|Durable good}}・[[資本財]]{{enlink|Capital good}}がある経済を想定していないことが指摘されている([[耐久財のディレンマ]])。またセイの法則そのものは後世の研究者により現代においても成熟されつづけているものであり、たとえば技術革新による供給と生産調整による供給の違いなどの現実のディテールなどは想定していない。
 
 
==「セイの法則」に対する議論==
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このように資本財が用益市場の均衡に従属し独自の調整が利かない場合、資本財への[[投資]]が旺盛なとき<ref>自然成長率(≒投資収益率)が市中金利より十分に高いとき</ref>にはこの命題(供給は必ず需要される)は真であるが、投資が旺盛でないときには偽となる。
 
 
==脚注==