「必殺技」の版間の差分

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'''必殺技'''(ひっさつわざ)とは、敵と戦う上で持ち合わせている[[技術]]、[[武器]]、技などのうちで最も有効かつ多用する技のことである。武器の場合は'''必殺武器'''(ひっさつぶき)とも称する。しかしいずれも、[[文]]通り義的には「'''必'''ず'''殺'''せるす'''技'''と解釈できるが、必ずし相手命を奪う技とは限らない。
{{雑多な内容の箇条書き|date=2009年6月}}
 
'''必殺技'''(ひっさつわざ)とは、敵と戦う上で持ち合わせている[[技術]]、[[武器]]、技などのうちで最も有効かつ多用する技のことである。武器の場合は'''必殺武器'''(ひっさつぶき)とも称する。しかしいずれも、[[文字]]通り「'''必'''ず'''殺'''せる」ものとは限らない。
 
== スポーツ ==
ショー的要素が強く技の多い[[格闘技]]([[プロレス]]など)では、選手の持ち技、決め技([[フィニッシュ・ホールド]])として用いられる。ただし[[大相撲]]など伝統的な[[武道]]では、得意技」ということは言ってあれど、「必殺技とは普通言れることはあまりない。また[[武術]]に形はあるが必殺技の意味ではない。ただし[[佐々木小次郎]]の「燕返し」の存在は漫画などの必殺技に大きな影を与えた。
 
プロレスにおける必殺技は、決め技であるフィニッシュ・ホールドとも呼ばれ、「[[空手道|空手]][[チョップ]]」([[力道山]])、「[[十六文キック]]」([[ジャイアント馬場]])、「[[卍固め]]」、「[[延髄斬り]]」([[アントニオ猪木]])などが代表例として挙げられる。これらはまさしくそれぞれの選手を象徴する技であった。
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[[漫画]]、[[特撮]]、[[アニメ]]などにおいて、特に[[ヒーロー]]物の作品の場合、[[キャラクター]]は必殺技を持ち、それを封じられたりあるいは破られ、新しい必殺技を会得するなど物語に欠かせない要素となっている。
 
ただし必殺技を持たないヒーローも少なくない。特撮ヒーローの元祖とされる[[月光仮面]]には必殺技が存在しない。[[アメリカン・コミックス]]の主役である[[スーパーマン]]や[[バットマン]]にも特に必殺技とえるようなものはない。
 
ヒーローの必殺技は、必ずしも悪役を殺すものとは限らない。『[[星雲仮面マシンマン]]』のカタルシスウェーブや、『[[ウルトラマンコスモス]]』のフルムーンレクトのように、悪役を改心させる技がよい例であり、『[[美少女戦士セーラームーン]]』『[[東京ミュウミュウ]]』等の少女漫画系の作品はこのような技も多い。
 
世界観も必殺技の有無に影響する。『[[機動戦士ガンダム]]』において[[ガンダム (架空の兵器)|ガンダム]]は[[ビームライフル (ガンダムシリーズ)|ビームライフル]]や[[ビームサーベル]]で数多くの敵を倒したが、[[リアルロボット]]ものの始祖であるこの作品においてはこれらを普通は必殺武器とは呼ばない。これに対し、同じ[[ガンダムシリーズ]]でも『[[機動武闘伝Gガンダム]]』では、[[シャイニングガンダム]]の「シャイニングフィンガー」や[[ゴッドガンダム]]の「爆熱ゴッドフィンガー」、流派・東方不敗における奥技「超級覇王電影弾」「石破天驚拳」など必殺技と呼べる技が数多く登場する。
代表的なこの種の必殺技として、以下のようなものが挙げられる
 
* 円月殺法([[眠狂四郎]])- 剣による必殺技の元祖(燕返しなど、実在したとわれるものは除く)。
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* 地獄車([[柔道一直線]])- 相手は派手に投げ飛ばされるが、あくまでも柔道のため死ぬことはい。
代表的なこの種の必殺技として、以下のようなものが挙げられる:
 
* 円月殺法([[眠狂四郎]])- 剣による必殺技の元祖(燕返し等、実在したと言われるものは除く)。
* 地獄車([[柔道一直線]])- 相手は派手に投げ飛ばされるが、あくまでも柔道のため死ぬことは無い。
* [[スペシウム光線]]([[ウルトラマン]]) - [[ウルトラシリーズ]]の[[ウルトラマン一覧|主役キャラクター]]のほとんどが、身体より光線を放つ必殺技を有する
* [[ライダーキック]]([[仮面ライダー]]) - [[仮面ライダーシリーズ]]の主役キャラクターの多くが、跳び蹴り技を必殺技とする。
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* [[ロケットパンチ]]、ブレストファイヤー([[マジンガーZ]]) - ロケットパンチは、劇中に持たないキャラクターにも[[超合金]]では装備されたりもした。
* 天空剣Vの字斬り([[超電磁マシーン ボルテスV]]) - 巨大ロボットによる剣での必殺技の元祖。特にスーパー戦隊シリーズに影響を与えた。
* [[キン肉バスター]]([[キン肉マン]]) - [[キン肉マンII世|続編]]では息子の[[キン肉万太郎]]が使用するようになる。また、作中には派生技も複数登場する。キン肉マンのゲームはもちろん、他のゲームでも「○○バスター」とう模倣技が多数。
* [[かめはめ波]]([[ドラゴンボール]]) - 後に[[波動拳]]等、手から気の球を撃つ技のモデルとなった([[遠当て]]、考え自体は昔からあった)。
* アバンストラッシュ([[DRAGON QUEST -ダイの大冒険-]]) - 剣で出すかめはめ波的なもの。
* 奇面フラッシュ([[ハイスクール!奇面組]]) - 相手を脅かすだけの技。[[ギャグ漫画]]であり、話を強引にまとめたり、ごまかしたりなど、芸人の[[一発芸]]に近い。
* 北斗百烈拳/[[北斗神拳]]([[北斗の拳]])
* ビックリドッキリメカ([[ヤッターマン]]) - 敵を倒すための小型メカを出動させる。以後、本体は何もしない。
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== テレビゲーム ==
[[テレビゲーム]]、特に[[対戦型格闘ゲーム|2D対戦型格闘ゲーム]]では、ボタンを押すだけで発生する通常の攻撃(通常技)とは別に設定されている技を呼ぶ。設定時間(大抵長くても数秒)内にレバーやボタンを一定の手順で操作する<ref>これを「コマンドを入力する」とい、それにちなんで「コマンド技」と呼ぶこともある。</ref>と発動し、通常技よりも与えるダメージが大きいのが特徴であるが、一部例外もある。その他のゲームでは、使用の際に何らかの制約がある場合が多い。
 
一定の熟練を要するため、対戦型格闘ゲームの黎明期では文字通り「必ず殺す技」とえるほどのダメージを相手に与える技であったが、現在では特殊な操作を要する技一般を「必殺技」と呼んでいる。また後年には画面内を素早く移動するのみなど、相手にダメージを与えないものも含まれるようになる。
 
例として、対戦型格闘ゲーム初期の代表作『[[ストリートファイターII]]』では、主人公の[[リュウ (ストリートファイター)|リュウ]]とそのライバルの[[ケン・マスターズ|ケン]]は共に、手からエネルギー弾を相手に向けて発射する「波動拳」、空中で連続して回転蹴りを繰り出す「竜巻旋風脚」、上空に跳び上がりながら強力なアッパーカットを放つ「[[昇龍拳]]」という必殺技を持つ。これらはそれぞれ以下のような操作を行うことで必殺技が発動する。キャラクターが右を向いている状態において
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上に挙げた例で、昇龍拳のコマンドはレバーを往復させる必要があるため、他の2つに比べてやや難しい。その分、昇龍拳の威力は高い。この技を出せること自体がある種のステータスとなっていた時期もあった。特に波動拳と昇龍拳のコマンドは、後続のゲームのほとんど全てにおいて「相手に向かって弾を飛ばす技」「跳び上がりつつ攻撃し空中の相手を迎え撃つ技」にそれぞれ割り当てられている。
 
他には、レバーをある方向に長く入れていためた後に反対側の方向+攻撃ボタンで出せる技([[ガイル (ストリートファイター)|ガイル]]の「ソニックブーム」や「[[蹴り技#足技大全|サマーソルトキック]]」など。「タメ技」と呼ぶのが一般的)やボタン同時押しで出せる技([[ザンギエフ]]の[[ラリアット|ダブルラリアット]]など)、ボタン連打で出せる技([[エドモンド本田]]の[[張り手|百裂張り手]]や[[春麗]]の百裂キックなど)、ボタンを長く押し続けてから離すもの([[マイク・バイソン]]のターンパンチなど。これも「タメ技」と呼ばれる場合がある)がある。「レバーを[[File:Fightinggame arrow r.gif|→]] [[File:Fightinggame arrow d.gif|↓]] [[File:Fightinggame arrow dr.gif|&#8600;]] + パンチまたはキック3個同時押し」([[ダルシム]]の「ヨガテレポート」など)のように、いくつかのタイプが複合されたものもある。
 
ゲームによっては特殊な条件で発動し、通常の必殺技を凌ぐ大ダメージを与える「超必殺技」などのシステムも存在する(『[[龍虎の拳]]』の「[[極限流空手|龍虎乱舞]]」や『[[闘神伝]]』の「百鬼猛襲剣」など)。これには「体力が残り少ない状態でないと出せない」「サブゲージを一定まで溜めないと出せない」「コマンドが複雑」などといった制約があることが多い。名称もゲームにより異なる場合(例えば『ストリートファイター』シリーズでは「スーパーコンボ」など)がよくあるが、ユーザーの間では慣例的に「超必殺技」(略して「超必」などとも)と呼称される場合がある。
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*Fatality(究極神拳)『[[モータルコンバット]]』
:勝負がついた後、追加コマンドを入力することにより、倒れた相手に止めを刺す演出が行われる。ゲームバランスには一切影響しない。
:他には『[[サムライスピリッツ 天草降臨]]』の「断末奥義」など。また、キャラクターゲームなどでは追加入力しに自動で止め演出が発動するものもある。
*GANGAN必殺技『[[痛快GANGAN行進曲]]』
:相手の体力が一定以下の時しか発動できないが、残りの体力を総て奪うことができるため、命中すれば確実に勝利する。
:他には『[[超鋼戦記キカイオー ]]』の「ファイナルアタック」や『[[サムライスピリッツ零SPECIAL]]』の「絶命奥義」など。ただし『サムライスピリッツ零SPECIAL』は二本先取制のため一本取った後でないと発動できない。
*一撃必殺技『[[GUILTY GEAR]]』
:その名の通りクリーンヒットすれば確実に相手を倒せる必殺技。これらは隙が大きい、一度しか発動できない、不発に終わった後の行動に制限がかるなど、発動に大きなリスクを伴うが、大逆転の可能性を秘めた一撃として、必殺技本来の意味とロマンを蘇らせた。
:ただしゲームによっては著しく対戦バランスを損なう結果となってしまったものもあり、戦術の一つとして問題く組み込めるようになったのは『[[GUILTY GEAR X]]』が草分け的存在である。
:他には『[[北斗の拳 (対戦型格闘ゲーム)]]』の「一撃必殺奥義」など。
 
対戦型格闘ゲームのヒットにより[[シューティングゲーム]]や[[ベルトスクロールアクションゲーム]]でも[[ボンバー]](以前はこれを必殺技と呼ぶゲームもあった)以外にコマンド入力により必殺技を導入するものが現れる。
 
また[[ロールプレイングゲーム]](RPG)にも必殺技は存在する。初期には「攻撃」と「防御」しか選択肢の無しかなかった[[戦士]]にも[[魔法使い]]並みの選択肢の多さを与えるために用意されたものである。また、RPG製作ツールである『[[RPGツクール]]』では知力を0にしない限り、魔法使い以外にも[[マジックポイント|MP]]が与えられてしまうため、その使い道とう考えもあった(多数のRPGツクール作品が存在したため影響も大きかった)。もともと日本のみでの発想ではあったが、『ストリートファイターII』やアニメの『[[ドラゴンボール]]』の世界的なヒットにより海外製のRPGでも採用されるようになる。さらには(テレビゲームではないが)元祖RPGである『[[ダンジョンズ&ドラゴンズ]]』にまで採用されるようになった。
 
== 関連項目 ==