「生痕化石」の版間の差分

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== 正体の判断 ==
生痕化石は生物本体ではないため、その正体の判断がむずかしい。それを作った本体と込みで化石になっていれば簡単であるが、そのような例は少ない。どうしても現在の生物における活動の痕跡と比較をして、それを頼りに当時の生物[[生物相]]と引き比べて判断する、といった方法に頼らざるを得ない。過ちを生じるのは、半ばやむを得ないところである。
 
現在の生物の活動の痕跡を調べるのは、判断の上では重要である。現在の生物に関する知識は、当然ながら[[生物学者]]の活動範囲に含まれる。しかし、[[古生物学]]者にとって必要な知識が、生物学者にとってはさほど重要とは見えない場合もままある。たとえば泥の中の[[ミミズ]]の[[巣穴]]の形を詳しく調べる、とか、カニの巣穴の表面の模様を探す、とか言った事まで考える生物学者は少ない。そのような知識を得るために、[[干潟]]のカニの巣穴に[[石膏]]を流し込み、巣穴の形を写し取るなどの研究手段も執られることがある。