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==学問的業績==
パレットは[[プロイセン]]の軍人・軍事理論家だった[[カール・フォン・クラウゼヴィッツ]]と彼の著書『[[戦争論 (クラウゼヴィッツ)|戦争論]]』の研究で知られており、1962年にプリンストン大学で「クラウゼヴィッツ・プロジェクト」を設置して以来、[[マイケル・ハワード (歴史学者)|マイケル・ハワード]]らと共に英語圏でのクラウゼヴィッツ研究をリードしたことで知られる
 
特に政治・社会的環境など当時の文脈の中でクラウゼヴィッツの理論形成がいかに行なわれたのかを論じた『クラウゼヴィッツ――「戦争論」の誕生』(1976年)は、現在でもクラウゼヴィッツの思想に関するスタンダード・ワークと評価されている。またハワードおよび[[バーナード・ブローディ (軍事戦略家)|バーナード・ブローディ]]と解説・共訳を行なった『戦争論』は、クラウゼヴィッツ同書の英訳の最良のものとの定評を得ている。
 
このように高い評価が定着する一方で、パレットのクラウゼヴィッツ解釈はクラウゼヴィッツのテーゼの中でも戦争に対する「政治の優位」を過度に強調していたのではないかとの批判も近年では生まれており、新たな議論を呼んでいる。