「発泡プラスチック」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
(新規)
 
m →‎特徴: 脱字
5行目:
 
==特徴==
基本的には[[原料]]である合成樹脂の特性を引き継いでいるが、発泡プラスチックは、[[泡]]含まない合成樹脂成形品(「ソリッド」と呼ばれる)と比較すると柔らかくなり、[[緩衝材|緩衝性]]や可撓性に優れる。その反面[[硬さ]]がもたらす[[強度]]など[[機械的性質]]や耐久性・[[耐候性]]には劣る。空隙を含むことから高い[[浮力]]を示すほどに軽量でありかつ[[断熱]]効果を持つが、一方で[[可燃性]]はソリッドよりも高まり[[耐熱性]]も下がる。[[誘電率]]は低下し、発泡体はソリッドに比べて[[絶縁体|電気絶縁性]]に優れる。また、気泡が[[光]]を[[乱反射]]させるために[[透明]]な成形品は得られない。
 
ソリッドと比較して同じ[[質量]]の発泡プラスチックが何倍の[[体積]]となったか、すなわち発泡プラスチックの見掛け[[密度]]を発泡前の合成樹脂の密度で割った値を発泡倍率と言う。発泡倍率が高いほど発泡プラスチックはソリッドと異なる性質を際立たせる。また、広義には発泡倍率10倍以下、実際に製造されているものでは2倍前後の発泡プラスチックは「低発泡成形品」と呼ばれ、低いものほどソリッドに性質が似てくる。