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[[水]]は人間生活にとって不可欠な[[資源]]であると同時に、水害や土砂災害などの危険ももたらす。水の持つ危険性を制御しようとする試みが治水であるが、一方で水を資源として使用するための制御、すなわち'''[[利水]]'''も必要となってくる。水の制御に取り組むという点において、治水は利水との共通性を持ち、両者に不可分の関係が生じるのである。そのため、広義の治水には、利水をも含むことがある。
治水に当たる英語は'''flood control'''であるが、これは単に[[洪水調節]]のみを意味する。日本語における治水は、洪水調節のほか、土砂災害を防ぐ[[砂防]]や山地の森林を保安する[[治山]]をも含む、意味範囲の広い用語
いかなる治水対策を講じたとしても、全ての水災害を防ぐことは不可能である。どの水準の水災害までを防御するか、換言すれば、どの水準の水災害までを許容するかが、治水対策を行う上での立脚点となる。
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