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== 古細菌鞭毛 ==
幅広い範囲の[[古細菌]]の表面に見ら存在する。これも真正細菌と同様の機能を持ち、回転により菌体を移動させ力を得る働きを持つ。表面上顕微鏡下では真正細菌の鞭毛と酷似しており、顕微鏡下ではほとん殆ど見分けがつかないため、1990年代中ごろまでは両者は同一の構造とみなされていた。しかしながら、鞭毛を構造的に成するタンパク質は大きく明らかに異なっており、両者は異なる起源を持つと考えられる。真正細菌の鞭毛はIII型分泌システムとの共通点が見られるのに対し、古細菌はIV型[[線毛]]に類似する遺伝子を鞭毛の形成に使用するのに対し、真正細菌の鞭毛はType III 分泌システムとの共通点が見られる。
あまり研究が進んでおらず詳細は不明な点が多いが、真正細菌と異なりおそらくATPの加水分解により駆動トルクを得ている。構成するたんぱく質にも相同性はない。繊維部分は真正細菌よりもやや細い直径10-15nm、全長10-15μmのねじれたタンパク集合体である。ねじれの方向駆動トルクは真正細菌と逆のようになっており、菌体は時計回りで前進、反時計回りで後退水素イオンやナトリウムイオン濃度差を利用する。回転方向のでは定期的に変更されるほかなく、光ATPの有無等加水分解によっり得ても制御さいると考えられている。
== 参考文献 ==
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