「風林火山 (1992年のテレビドラマ)」の版間の差分

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==あらすじ==
* '''第一部「野望編」'''
世は戦国。武勇と知略で雌雄を決する時代において、[[山本勘助]]はいまだに大望を成せず、兵法家を称しながら一介の素浪人に甘んじていた。だが、浪人仲間の[[青木大膳]]が持ち出した、[[甲斐国|甲斐]]・武田家への仕官の話に興味を覚えた勘助は、策を講じて何とか武田の重臣・[[板垣信方]]の目にとまることとなる。折りしも、武田家当主・[[武田信虎]]が長男・晴信によって[[駿河国|駿河]]に追放された直後。若き晴信は、勘助を厚遇で召抱えてしまう。だが、[[甘利虎泰|甘利備前守]]をはじめとする家臣一同は、なかなか勘助を認めようとはしなかった。そうしたなかで、隣国・信濃諏訪へ侵攻することとなった武田軍は、勘助の一計によって戦闘を回避することに成功。その和睦の席で、敵将・[[諏訪頼重 (戦国時代)|諏訪頼重]]の美しい娘・由布姫と出逢ったが、姫から「醜い顔」となじられる。勘助は姫に心を奪われたのか。対し、これまでに感じた事のない複雑な感情を覚え、狼狽する。晴信は、信濃経営を念願とし、幾たびか出兵。だが、甘利をはじめ板垣など重臣たちが次々と戦死を遂げ、道のりは決して平坦なものではなかった。そんな時、晴信の側室となっていた由布姫が勘助の目を盗んで失踪。勘助は、吹雪の中をさ迷い歩き、姫を救い出す。その時、勘助は、はじめて素直に自らの感情を姫に顕にする。時同じくして、後に晴信と宿命的な対決をすることになる越後の虎・[[上杉謙信|長尾景虎]]が動き出そうとしていた。
 
* '''第二部「愛憎編」'''
信濃経営を目前としている今、勘助には3つの願い事があった。ひとつは越後の長尾景虎を成敗すること。ひとつは、由布姫が産んだ晴信の側室由布姫との間の[[武田勝頼|四郎勝頼]]の初陣を見ること。そしてもうひとつは、晴信の好色な性格を正すことだった。だが、最後の3つ目だけ願い事は、勘助にとっても難題であった。晴信は由布姫のほかにももうひとり、美しい姫に熱を上げている。その姫の存在を勘助に知られまいと、隠し通そうとする晴信の姿に、勘助は呆れる他なかった。そこで、勘助は晴信が尊敬するという[[足利氏]]の高僧・桃首座を招き、晴信に説法を試みる勘助であったが、ついに晴信は観念し出家を決意以後、信玄と号することとなった。勘助もまた剃髪し道鬼と号した。その後、信玄は上杉の名跡を継ぎ[[関東管領]]に任ぜられた景虎改め上杉政虎を睨みつつ、駿河の[[今川氏|今川]]、[[相模国|相模]]の[[後北条氏|北条]]と[[甲相駿三国同盟|三国同盟]]を結び精力的に奔走。だが、[[桶狭間の合戦]]で今川が敗れ、勝った[[尾張国|尾張]]の[[織田信長]]が台頭をはじめたあたりから、信玄の周囲も風雲急を告げる事態となる。信玄と嫡男・太郎義信との確執の始まり。そして、由布姫の病死。初陣を千秋の思いで待つ勝頼の存在。そうした環境れぞれの思いの中、第四回の川中島の合戦を迎えが始まる。当初味方大半を[[高坂昌信]]らが率いる別動隊に割き、上杉の背後を突こうとする武田の策を見越したかのように、上杉勢は八幡原に着陣。武田勢劣勢のまま戦闘は始まる。味方の大半が[[高坂昌信]]らが率いる別動隊に回り上杉の背後を突こうとしていたためだ。信玄は、なんとか別動隊合流するまでのあいだ、持ちこたえなけれようと檄を飛ならないと鼓舞。鶴翼の陣で上杉に応戦する。いつしか、本陣には信玄ただひとり。静寂の中、謙信が単身で騎にて信玄の眼前に現れ、襲いかる。しかし大将同士の凄まじい一騎打ちが繰り広げられている時、勘助は既に戦場の片隅で力尽きていた。勘助遠のく意識の中甦る姿。それは笑顔の由布姫の笑う姿であった。
 
==スタッフ==