「電気柵」の版間の差分

'''電気柵'''(でんきさく、「電気さく」と表記することもある。)とは、[[動物]]が触れた際に弱い[[電気ショック]]を与える機構を付加した[[柵]]のこと。
 
==構造==
*木製から金属製のものまでさまざま。いずれも裸[[電線]]や[[針金]]に、専用の電源装置によって[[感電]]に至らないよう制御された弱い[[電流]]が流れてショックを与えるようになっている。
*設置に当たっては、電源装置を含む柵の設置費用や補修メンテナンス費用、電気代などを考慮する必要がある。
 
==目的==
*定期的に柵周囲の[[牧草]]や雑草を刈り取らないと、伸びた草が柵に触れて[[漏電]]を起こし電気柵の効果が減少したり余計な電力を浪費してしまう。
*[[ノイズ]]を発生させ[[電波障害]]を引き起こす場合がある。そのため、例えば[[アメリカ合衆国|米国]]では[[アマチュア無線]]家などによる苦情により、改善命令や、場合によっては電気柵の使用停止注意命令が[[連邦通信委員会]]により命じられるケースも散見される。<ref>FCCによる[http://www.fcc.gov/eb/AmateurActions/Welcome.html Amateur Radio Service Enforcement Actions]に、そういった苦情を元にFCCが改善命令を出している文書などを閲覧することができる。</ref>
 
==日本の法令における定義と規制==
日本では、電気設備の一種として、[[電気事業法]]関連の法令等により規制されている。
*[[電気設備に関する技術基準を定める省令]]では「電気さく」と表記し、「屋外において裸電線を固定して施設したさくであって、その裸電線に充電して使用するもの」と定義されている(第74条)。
*また、下記の場合に限り電気さくを施設することを認めている(同条)。
**田畑、牧場、その他これに類する場所において
**野獣の侵入又は家畜の脱出を防止するために施設する場合であって、
**絶縁性がないことを考慮し、感電又は火災のおそれがないように施設するとき
*したがって、下記のようなものは、いずれも施設することを認められない不適切・違法な電気さくである。
**田畑・牧場等でない場所に施設したもの
**人間の侵入・脱出を防止するためのもの
**コンセントの100V電源をそのままつなぐなど感電・火災の危険がある構造のもの
 
*[[2009年]][[8月12日]]、不適切な電気さくを自作した農業者が感電死亡する事故が発生した。これを受け、[[原子力安全・保安院|経済産業省原子力安全・保安院]]では、パンフレットの作成や、農林水産省に対する農業者への周知依頼、技術基準解釈の改正(適切な電源装置や漏電遮断器の使用等を明記)などの対策を行っている。
 
== 注釈 ==
==外部リンク==
*[http://www.pref.shiga.jp/g/nosan/inosisi/inosisi.html イノシシ農作物被害防止対策の手引き(事例集)(滋賀県ホームページ:平成16年3月発行)]
*[http://www.nisa.meti.go.jp/oshirase/oshirase2009/210907-10.htm 鳥獣被害対策の電気さく施設における安全確保について(原子力安全・保安院 電力安全課:2009年9月7日)]
 
==関連項目==
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