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[[Image:Motorcycle.jpg|thumb|180px300px|フリースタイルモトクロスにおけるトリックの一例(スーパーマン・シートグラブ)]]
'''フリースタイルモトクロス'''(''Freestyle Motocross''、略称:'''FMX''')とは、[[モトクロス]]より派生した[[エクストリームスポーツ]]のひとつである。
== 概要 ==
モトクロスと言うと一般的に通常ジャンプが複数あるダートコースを集団で走って順位を競うレース競技である。コース中には通常いくつかのジャンプ台が設けられており、練習走行中や競技中、ジャンプ中にハンドルから手離したりバイクを寝かせたりしてライダーが観客へアピールることは以前から行われていただが[[1990年代]]前半頃より、レース(速さ)ではなくジャンプでのトリック(アクション)の完成度を本格的に競う方向性が出てきた。現れ、これを一般にフリースタイルモトクロスと呼ぶようになった。
 
語源としては先に[[スノーボード]]や[[スキー]]などでレース系と区別する為に「フリースタイル」という言葉を使用していたからだと思われる。それまではジャンプ台は土が一般的だったが、形状を変えずに移動ができ、どこにで比較的短時間で設置できるという利点から「カタパルト」と呼ばれる金属製のジャンプ台(キッカーともいう)を使うのが一般的になってきている。

最近のフリースタイルモトクロスは目覚ましい技の進化をとげており、[[トラビス・パストラーナ]]がダブルバックフリップ(後方2回転宙返り)を完成させるなどしている。バックフリップなどの回転系の技は、車体が軽いということもあり自転車の[[BMX]]の方が先に完成されていたが(回転系に限らず、FMXのトリックはBMXのトリックからヒントを得て編み出されたものが多い)、近年のフリースタイルモトクロスでの技はそれらを追い越せと言わんばかりの勢いである。海外においては、[[アメリカ合衆国|アメリカ]]の[[エックスゲームズ]]に代表されるように技の難易度を競う形で競技化され、[[レッドブル]]が協賛するFMXの年間シリーズ戦(レッドブル・Xファイターズ)をはじめ、大小さまざまなイベントが存在する。
 
[[日本]]においては、まだ競技としてのFMXはさほど定着しているとはいえないが、その見た目の派手さや豪快なトリックなどから人気は徐々に高まっており、[[MULTIPLEX]]をはじめとして全国各地のイベントで見る事ができる。
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== 競技の内容 ==
2010年現在、エックスゲームズに採用されている競技を一例として下記に示す。
;フリースタイル
:会場に大小さまざまな規模のジャンプ台やキッカーなどを設置し、それらを有効に使用して制限時間内にさまざまなトリックを行っていく競技。
;ベストトリック
:スーパーキッカーと呼ばれる特別製のジャンプ台を1台もしくは2台(角度が異なる)設置し、そのどちらかを使用して1回ジャンプを行い、トリックの完成度を競う。ジャンプの飛距離は最大30m、高さは10m近くに達する。最高難度のトリックや誰もやったことのないトリックが初めて披露されることが多い。
;ステップアップ
:垂直に近い急角度のジャンプ台を使用し、ジャンプ台の上部に設けられたバーを落とさずにジャンプでクリアし、その高さを競う。モトクロッサーに乗って行う[[走高跳]]ともいえる競技。
 
== 主なトリック ==