「分子間力」の版間の差分

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==[[ロンドン分散力]]==
古典的な[[電磁気学]]では電荷的に中性な物質が自発的に分極するという現象は説明できない。一方、[[量子力学]]的には基底状態にあっても揺らぎが発生することが期待される。すなわち量子力学的には電子の分布も揺らぎが発生することが期待される<ref>量子力学的な電子の揺らぎが[[ロンドン分散力]]であり、場の揺らぎによる引力が[[カシミール効果]]である</ref>。この様な量子力学的な揺らぎにより電荷が誘導されることが[[フリッツ・ロンドン]]により理論的に示された。それゆえ量子力学による励起双極子を原因とするファンデルワールス力〈分子間力〉はロンドン分散力と呼ばれる。分子間力としては最も弱いが分子間の万有引力(重力)に比べればはるかに強く、分子間重力は無視できる。重力を考慮する必要があるとすれば地球ー分子間の重力である。
 
==註・出典==