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'''新作落語'''（しんさくらくご）は、[[古典落語]]に対して用いられる[[落語]]のカテゴリーである。
明治期における[[三遊亭圓朝]]による「[[牡丹灯篭]]」「[[真景累ヶ淵]]」やオペラを翻
==東京落語における新作落語==
東京落語では、明治期に三遊亭圓朝により「牡丹灯篭」「真景累
戦後期の落語ブームでは、[[古今亭志ん生 (5代目)|5代目古今亭志ん生]]、[[三遊亭圓生 (6代目)|6代目三遊亭圓生]]のような古典至上主義といった風潮や、[[久保田万太郎]]・[[安藤鶴夫]]師弟による徹底的に新作落語を否定し、新作落語中心の落語家を過激に攻撃する落語評論が席巻し、ホール落語で古典が専ら口演されることとなり、新作落語は押される。この中でも'''「古典落語も出来たときは新作です」'''という持論を持ち'''新作落語の闘将'''と呼ばれた[[古今亭今輔 (5代目)|5代目古今亭今輔]]「青空おばあさん」「ラーメン屋」「印鑑証明」「バスガール」（多くが[[柳家金語楼]]＝有崎勉、作）や、その後継者の[[桂米丸 (4代目)|4代目桂米丸]]「宝石病」「電車風景」、3代目[[三遊亭圓右]]「銀婚式」「日蓮記」「寿限無その後」の他、[[春風亭柳昇|5代目春風亭柳昇]]「結婚式風景」「日照権」「与太郎戦記」、[[柳亭痴楽|4代目柳亭痴楽]]「痴楽綴り方教室」「幽霊タクシー」等。[[落語協会]]では、[[林家三平]]「源氏物語」（未完）や[[三遊亭圓歌|2代目三遊亭歌奴]]「中沢家の人々」「授業中」「浪曲社長」、[[柳家つばめ (5代目)|5代目柳家つばめ]]「佐藤栄作の正体」・「笑いの研究」のような俊英が新作派としての保塁を守った。一方では[[桂文治 (9代目)|9代目桂文治]]「大蔵次官」（作者は[[桂文治 (10代目)]]の父親である[[柳家蝠丸|初代柳家蝠丸]])、[[柳家小さん (5代目)|5代目柳家小さん]]｢真二つ｣（作者は[[男はつらいよ]]で有名な[[山田洋次]]）、6代目圓生「心の灯火」「水神」、[[林家彦六]]「笠と赤い風車」「ステテコ誕生」「年枝の怪談」、[[桂三木助 (3代目)|3代目桂三木助]]「ねずみ」など、本格的古典落語の師匠連にも優れた新作落語の演目があった。
==上方落語における新作落語==
[[上方落語]]では、明治から大正期には[[桂文之助|2代目桂文之助]]が「[[動物園 (落語)|動物園]]」「[[指南書]]」「[[電話の散財]]」・[[林家染丸|2代目林家染丸]]「応挙の幽霊」、初代[[桂文屋]]が「[[新聞記事|あみだ池]]」・「いらち俥」（後に東京に移され「[[反対俥]]」となった）など、今日に伝わる作品を残した。また、[[桂春団治|初代桂春團治]]は、「[[いかけ屋]]」「[[へっつい盗人]]」「[[野崎詣り]]」などの旧作に大胆なアレンジをほどこし、後の落語界に大きな影響を与え、その功績は東京の初代圓遊と比較される。昭和戦前期には[[桂小春団治|初代桂小春団治]]（後舞の踊家[[花柳芳兵衛]]）が「禁酒」・「円タク」などその他にも多数の新作を発表したが、若くして落語界を去ったために今日では初代小春団治の作品は埋もれている。戦中の低迷期には[[桂米團治 (4代目)|4代目桂米團治]]「[[代書]]」、桂花柳（後の[[笑福亭枝鶴|3代目笑福亭枝鶴]]）「豆炭」。戦後の復興期、上方落語協会発足後は落語作家の[[永滝五郎]]が中心になって「新作落語研究会」が始まった、[[三田純市]]が創り[[桂米朝 (3代目)|3代目桂米朝]]に書き下ろした「まめだ」や米朝自作の「一文笛」、[[林家染語楼 (3代目)|3代目林家染語楼]]「青空散髪」・「お好み焼」・「市民税」、初代[[橘ノ圓都]]「加賀の千代」・「鬼門風呂」、[[桂音也]]「わあ」、[[桂春蝶 (2代目)|2代目桂春蝶]]「昭和任侠伝」、[[桂文紅 (4代目)|4代目桂文紅]]「テレビ葬式」、2代目桂文我「お貞のはなし」、[[露の五郎兵衛|2代目露の五郎兵衛]]の「[[西遊記]]」や4代目桂文紅の「有料トイレ」等が創られ、その幾つかは今日「古典」の評価が与えられ東京に移植された。
==圓丈以後==
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