「鼠蹊部」の版間の差分

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'''鼠蹊部'''(そけいぶ・'''径部''')とは、左右の[[大腿部]]の付け根にある溝の内側にある下腹部の中央にある三角形状の部分。[[解剖学]]的には[[恥骨]]の左右の外側・[[股関節]]の前方部にあたる。「スカルパの三角」と称され、[[股間]]を構成する主要部分の1つである。
 
この部分の下方には[[鼠蹊靭帯]]([[鼠径靭帯]])があり、その下を下肢へと向かう[[動脈]]・[[静脈]]・[[リンパ管]]・[[神経]]などが走っている。鼠蹊靭帯の内側には並行するように[[鼠蹊管]]([[鼠径管]])が腹壁の筋肉を貫くように走っている。これは[[男性]]が誕生する直前に[[精巣]]が腹腔から[[陰嚢]]へ移動する際に通るルート(蹊路/径路)となる。ちなみに「鼠蹊部/鼠径部」という名称は精巣の移動を[[ネズミ|鼠]]のそれに擬えたところに由来している。誕生後の鼠蹊管は男性の場合は[[精索]]が、女性の場合には[[子宮円索]]を通すのみで閉鎖される。