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'''テル・ハラフ'''(Tell Halaf、[[アラビア語]]: تل حلف ‎)は[[シリア]]北東部の[[ハサカ県]]にある[[新石器時代]]の[[考古遺跡]]。[[トルコ]]との国境付近にあり、国境の反対側は[[シャンルウルファ県]]にあたる。この遺跡からは、幾何学模様や動物模様の描かれた、釉薬の塗られた陶器が見つかっており、こうした特徴のある新石器文化はテル・ハラフの名をとって'''ハラフ文化'''(Halafian culture、ハラフィアン文化)と呼ばれるようになった。遺跡は[[紀元前6千年紀]]に遡り、後に[[アラム人]]の[[都市国家]]'''グザナ'''(Guzana、もしくは'''ゴザン''' Gozan)が同じ場所に造られた。
 
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テル・ハラフから発見された最も有名で特徴的な陶器は「ハラフ式彩文土器」(ハラフ・ウェア)と呼ばれるもので、職人が作ったと見られ、多くは二色以上の色で動物の文様や幾何学文様が塗られている。その他の様式の土器には、調理用の土器や表面を良く磨いた磨研土器などがあり、中には彩色されていないものもある。
 
このような独特の土器・陶器が発達した理由については多くの理論が唱えられている。例えば、地域間で模倣が行われた結果によるものという説、また各地の支配階級同士で権威を表す品として交換されたという説などがあり論争になっている。ハラフ式彩文土器は、これまで輸出用などに特別に作られた「交易用陶器」であると考えられてきたが、ハラフ文化の遺跡のうち土器職人の住居が見られる遺跡の全てで地元製の彩文土器が顕著に見られることからこの説には疑問が投げかけられている。
 
=== 建物 ===