「自我心理学」の版間の差分

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[[無意識]]よりも[[自我]]に研究を移し、[[自我]]の自律性や現実適応や機能、また[[防衛]]やその社会的行動についての幅広い心理学として展開される。自我の研究に関してはアメリカの精神医学において学ぶのがスタンダードになるほど、自我心理学は心理学一般に比較的受け入れられた。
 
==批判・対立・統合==
他学派からは、もっぱら表層的な解釈に終始しているという批判に長くさらされてきた。これは、本学派が主に[[意識]]をコントロールする[[自我]]の優位性を強調したためである。[[無意識]]の働きを重視する[[クライン派]]や、その流れを汲む[[対象関係論]]学派などと激しく対立したのも、このことに起因している。
 
[[フランス]]の精神分析家[[ジャック・ラカン]]は、創始者のアンナ・フロイトに引っ掛けて、「アナ・フロイディズム」(反フロイト派)と揶揄したが、これはラカンがフロイト理論の真価を一連の無意識に関する考察に見出したことによる。
 
==統合==
1950年代後半になると、[[神経症]]への投薬治療が可能になった事や、[[対象関係論]]による[[境界例]]治療が有効だった事により、自我心理学はその地位をかなり落としたと言われている。しかし上記の批判もあったが、現代はむしろ[[無意識]]を重視する学説や、[[対象関係論]]の理論との統合が行われている。その代表例としては境界例治療のオットー・カーンバーグによって自我心理学と対象関係論が先駆的に統合されたのが有名である。
 
本邦では、1960年代から70年代初頭にかけて、精神分析学者の[[小此木啓吾]]らによって、積極的に紹介がなされた。ただし対象関係論に比べると自我心理学は[[シグムント・フロイト]]の精神分析をほぼ踏襲しているため、独自的な面が少なく、自我心理学それ自体よりは[[ハインツ・ハルトマン]]や[[エリク・エリクソン]]の理論として紹介されたり、また古典的な精神分析として紹介される事が多い。よって自我心理学と言うと、もっぱら上記の精神分析家を指したり、もしくはフロイトの古典的な精神分析を直接指す言葉として使用されているようである
 
よって自我心理学と言うと、もっぱら上記の精神分析家を指したり、もしくはフロイトの古典的な精神分析を直接指す言葉として使用されているようである。
 
== 関連人物 ==
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