「泣いた赤鬼」の版間の差分

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==あらすじ==
とある山の中に、一人の赤鬼が住んでいた。赤鬼はずっと人間と仲良くなりたいとずっと思っていた。そこで、「心のやさしい鬼のうちです。どなたでもおいでください。おいしいお菓子がございます。お茶も沸かしてございます。」という立て札を書き、家の前に立てておいた。
 
しかし、人間たちは疑い、誰一人として赤鬼の家に遊びに来ることはなかった。赤鬼は非常に悲しみ、信用してもらえないことにくやを悔がり、終いには腹を立て、せっかく立てた立て札を引き抜いてしまった。
 
一人悲しみに明け暮れていた頃、友達の青鬼が赤鬼の元を訪れ。赤鬼は青鬼にこことをした。それを聞いた青鬼はあることを考えた。
{{ネタバレ}}
それは、「青鬼が人間の村へ出かけて大暴れをする。そこへ赤鬼が出てきて、青鬼をこらしめる。そうすれば人間たちにも赤鬼がやさしい鬼だということがわかるだろう。」とことであった。これでは青鬼に申し訳ないと思う赤鬼だったが、青鬼は無理矢理強引に赤鬼を連れ、人間達が住む村へと向かうのだった。
 
そして村でそのついに作戦は実行された。青鬼が村の子供達を襲い、それを赤鬼が懸命に助けるのであったその結果、作戦は成功し、おかげで赤鬼は人間と仲良くなり、赤鬼への疑いが晴れた村人達は赤鬼の家に遊びに来るようになった。人間の友達ができ出来た赤鬼は毎日毎日遊び続け、充実した毎日を送っていた
 
そんな日々続いていくうち、赤鬼。1は一つ気になることがあった。それは、親友である青鬼があれから一度も訪れて遊びに来ないことであった。この毎日を送れ今村人と仲良く暮らせているの青鬼のおかげであるので、赤鬼は近況報告もかねて赤鬼は青鬼の家訪ねることにした。しかし、青鬼の家の戸は固く締まっており、戸の脇に貼り紙が貼ってあった。
 
そこには、「このまま自分と付き合っていると赤鬼まで悪い鬼だと思われるので、自分は旅に出る。どうかこれからも村人達と仲良く暮らして欲しい。離れても自分は赤鬼を忘れない、いつまでも赤鬼の親友だ」といった内容が書かれていた。
そして赤鬼は青鬼の家へと辿り着いた。しかし、青鬼の家の戸はかたくしまっていた。そんな中、戸のわきに貼り紙が貼ってあることに気づき、それに書いてあった文章を赤鬼はそれを読み上げた。
 
と、貼り紙には書かれていた。赤鬼は黙ってそれを2度も3度も読み上げた。赤鬼は戸に手をかけ顔を押し付けしくしくと涙を流して泣くのであった。その後赤鬼が青鬼と再会することはなかった。
「赤鬼くん、人間たちと仲良くして、楽しく暮らしてください。もし、ぼくが、このまま君と付き合っていると、君も悪い鬼だと思われるかもしれません。それで、ぼくは、旅に出るけれども、いつまでも君を忘れません。さようなら、体を大事にしてください。どこまでも君の友達、青鬼。」
 
と、貼り紙には書かれていた。赤鬼は黙ってそれを2度も3度も読み上げた。赤鬼は戸に手をかけ顔を押し付け、しくしくと涙を流して泣くのであった。その後赤鬼が青鬼と再会することはなかった。
 
==親切な青鬼くん==