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'''IA-64'''('''Intel Architecture 64'''、あいえーろくじゅうよん)は[[インテル]]と[[ヒューレット・パッカード]]が共同で開発した、[[64ビット]][[マイクロプロセッサ]]の[[コンピュータ・アーキテクチャ|アーキテクチャ]]であり、[[Itanium]]、[[Itanium 2]]で採用されている。
 
特徴として[[EPICアーキテクチャ]]を採用し、多数のレジスタを持つ。インテルの従来の[[32ビット]]である'''[[IA-32]]'''([[80x86|x86]])とは、[[命令セット]]の互換性は無いが、IA-32の[[エミュレータ|エミュレーション]]モードを持つ。
 
IA-64は当初はIA-32の後継ともされたが、実際にはx86市場ではx86を64ビットに拡張した'''[[x64]]'''([[AMD64]]および[[Intel 64]])が広く普及した結果、IA-64は主に特定用途に留まっている。
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正式には「Intel Architecture 64」であり、インテルの戦略面の強い用語と言える。[[アドバンスト・マイクロ・デバイセズ|AMD]]など互換プロセッサーメーカーではあまり使われない。
 
また現在では、既存の[[80x86x86]]ベースの[[64ビット]]化である[[Intel 64]]などが主流となった影響か、インテルの資料でも「IA-64」の用語は減少し、[[Itanium 2]]などの説明も「[[EPICアーキテクチャ]]を採用した」など個別の技術名が使われている。
 
== 概要 ==
[[インテル]]は[[1990年代]]に、[[80x86x86]]で32ビットの[[パーソナルコンピュータ]]市場では主流となったが、64ビットの[[サーバ]]市場はいわゆる[[RISC]]陣営([[SPARC]]、[[MIPSアーキテクチャ|MIPS]]、[[PA-RISC]]、[[POWER]]など)に占められており、また32ビット市場でもAMDなど互換プロセッサーメーカーの攻勢を受けていた。
 
[[インテル]]は[[RISC]]陣営の一社であるヒューレット・パッカード (HP)と提携し、HPの'''[[VLIW]]'''技術(後に改良版の'''[[EPICアーキテクチャ]]''')を採用する'''IA-64'''の共同開発を発表した。この際、従来の32ビットまでの[[80x86x86]]アーキテクチャを'''IA-32'''と呼び、将来的にはIA-64に置き換えられるとした。またHPはIA-64を自社の[[PA-RISC]]の後継と位置づけた。
 
この提携の目的は、インテルには上位[[サーバ]]市場への本格進出と互換プロセッサーメーカーの振り切り、更には[[Microsoft Windows NT|Windows NT]]でRISC([[MIPS]]、[[DEC Alpha|Alpha]]、[[PowerPC]])もサポートした[[マイクロソフト]]への牽制、またHPには次世代プロセッサーの開発費用分担と事実上の業界標準への狙いがあったと言われるが、PC市場のインテル独占状態がサーバ市場にも及ぶと考えられ業界に衝撃を与えた。またIA-64は既存のIA-32とは互換性が無い([[エミュレータ|エミュレーション]]のみ)事も広く議論となった。
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*[[Itanium]]
*[[Itanium 2]]
*[[80x86|x86]]
*[[AMD64]]
*[[IA-32]]