「キャンバス」の版間の差分

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Onyx (会話 | 投稿記録)
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[[File:De Gelder zeuxis.jpg|thumb|250px|仮止めしたキャンバスに描く画家。[[アールト・デ・ヘルデル]]画(1685)]]
 
'''キャンバス'''({{lang-en|''canvas''}})とは、[[油彩]]や[[アクリル絵具]]に使われる[[支持体]]で、'''カンヴァス'''(カンヴァス)とも言う。カンヴァスが原音に近い
 
キャンバスの布地(画布)は主に[[アマ (植物)|亜麻]]の繊維から作られるが、[[アサ|大麻]](英語 canvas の語源は[[俗ラテン語]] ''cannapaceus'' = 「麻に由来するもの」であり、さらに[[ギリシャ語]]で麻({{lang-en|''cannabis''}})を意味する Κάνναβις に遡る<ref>
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)、亜麻と大麻の混織、[[綿]]、[[合成繊維]]などから作られる場合もある。使用前に[[地塗り]]が施され、枠に張られるか、木の板か厚紙に糊付けされる。現在[[画材]]店で売られているキャンバス地は既に地塗りを施してあるものが多い。
<!--1平方mあたり8オンス(約227g)以上の厚布のこと。だそうな-->
 
== 歴史 ==
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== 準備 ==
キャンバスは通常は木の枠にピンと張られ、油絵具が直接キャンバスに触れて傷んでしまうのを防ぐために使用前にジェッソ(白色顔料)を[[地り]]が施される。[[ジャクソン・ポロック]]、[[ケネス・ノーランド]]、[[フランシス・ベーコン (芸術家)|フランシス・ベーコン]]、[[ヘレン・フランケンサーラー]]、[[ダン・クリステンセン]]、[[ラリー・ゾックス]]、[[ロニー・ランドフィールド]]などの、[[カラーフィールド・ペインティング]]運動や叙情的抽象([[:fr:abstraction lyrique]])運動の画家たちは、損傷のリスクを冒してでもジェッソを施さない「素のキャンバス」に描くことがある。
 
今日ではキャンバスの製造は工業化されているが、伝統的な方法で製作されたキャンバスを好む画家もいる。今日の絵画技法と古典的な画家のそれとの違いの最も大きなものの1つはキャンバスの準備にある。「現代的な」技法ではキャンバスの織り目・「きめ」、肌理の利点を引き出すが、これは古典的絵画の写実性をほとんど不可能にしてしまう。[[ルネサンス美術]]の画家たちはキャンバスの織り目が完全に消え目立たなくなるよう大変に気を使った。これには、素のキャンバスを白い絵の具で覆い表面を磨く作業を光沢のあるキャンバスが得られるまで繰り返すという入念で時間のかかる準備過程が必要であった。これは現代の画家にとっては極端な解決法に思われるが、[[写真]]的な写実性にまで到達しようと望むなら不可欠である。キャンバスをきちんと準備することで、絵具の各層が「バターのように」その前の層の上を滑り、均等な塗り方をすれば絵には筆やブラシの跡が全く残らないようになると絵描きは実感するだろう
 
通常の枠に張ったキャンバスとは異なり側面でなく裏面に止め金で固定されている「包み張りキャンバス」というものもある。この種のキャンバスの利点は側面がきれいなままなので縁まで塗って絵に取り込めることにある。加えて、額縁なしでも作品を展示できる。
 
== キャンバスの種類 ==
最初は、キャンバスの布は褐色がかった非常に丈夫な繊維である[[リンネル]](亜麻)で出来ており、従って[[油絵]]に特に適していた。20世紀初頭に、[[綿]]のキャンバスが使われ始める。リンネルのキャンバスはより高品質なので、プロの芸術家の多乾性油に対して強く、特に油を描く画家の間で人気を保っている。それでも、より完全に伸びる綿のキャンバスは安価な選択肢を提供している。[[アクリル絵具]]の登場は綿のキャンバスの人気と利用を著しく増大させた。
 
== 主な寸法 ==