「安全型自転車」の版間の差分

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もともと自転車はスポーツ機材として考えられていた経緯があり、ペニー・ファージング型は速度をいかに出すかという問いに答える形で洗練されていった自転車であった。速度は出るものの非常に高価で乗り手に運動能力を要求され運転には危険が伴うものであくまでも当時[[産業革命]]で豊かになり余暇を楽しむようになったスポーツが好きな[[中流階級]]の男性、すなわち金と余暇と体力に余裕がある男性だけにほぼ限られていた。それが誰でも危険を伴わずに乗れる安全型自転車の登場により乗り手の範囲を一気に広げ男性、女性、運動神経のあるなしに関わらず中流階級の多くの人々が自転車を楽しむようになった。そして乗り手の範囲は階級を超えていくようになる。高価なくせに危険すぎたペニー・ファージング型自転車に実用性を見い出してはいなかった[[労働者階級]]が安全型自転車に実用性を見い出す事になり多くの人々の需要に呼応して大量生産されていき、価格が安くなっていく。そしてロードスター型が誕生する事となる。
 
またスポーツの機材としても安全型自転車は多大な貢献をする。ダイヤモンドフレームが安全型自転車のフレームとして確立していくと今度は如何に人間の筋力を効率良く伝えるかという課題に取り組むようになる。そして乗車姿勢が模索されるようになりハンドルの形として現れてセミドロップ、そしてドロップハンドルの誕生へとつながっていく。自転車が大量生産されていく中で[[1910年]]前後には[[ロードレーサー]]の原形(ただし構造は現在で言う[[固定ギア]]にむしろ近い)がほぼできあがり、自転車が実用とスポーツ用で二分化され始めていく。そして[[フリーホイール]]機能、[[変速機 (自転車)|変速機]]を得て[[ロードレーサー]]へと発展していく事になる。
 
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