「花崗岩」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
YukkeBot (会話 | 投稿記録)
m ロボットによる 追加: la:Granatum (saxum)
m link fix
6行目:
|composition=[[石英]]、[[カリ長石]]、[[斜長石]]、[[黒雲母]]、[[白雲母]]、[[普通角閃石]]
}}
[[画像File:QAPF diagram granite.svg|thumb|right|深成岩のQAPF図; <br />Q:[[石英]]、A:[[アルカリ長石]]、P:[[斜長石]]、F:[[準長石]]]]
'''花崗岩'''(かこうがん、granite)[[英語]]:granite)とは、[[火成岩]]の一種。[[流紋岩]]に対応する成分の[[深成岩]]である。[[石材]]としては'''御影石'''(みかげいし)とも呼ばれる。
 
'''花崗岩'''(かこうがん、granite)とは、[[火成岩]]の一種。[[流紋岩]]に対応する成分の[[深成岩]]である。[[石材]]としては'''御影石'''(みかげいし)とも呼ばれる。
 
地下深部で形成された深成岩のうち下記2条件を満たすものを指す。
36 ⟶ 35行目:
 
== 分布 ==
[[ImageFile:Mt.Utsugidake 05.jpg|thumb|250pxright|200px|山塊の多くが花崗岩から成る[[木曽山脈]]]]
花崗岩は[[造山帯]]か否かを問わず、[[大陸地殻]]の全域にわたって広く分布している。深成岩ゆえに地表に出ている部分よりも地下深くの方が広がっていると考えられ、[[大陸]]の表面を覆う比較的薄い[[堆積岩]]の下に横たわる基盤岩の大半を占めていると考えられている。これらの大規模なもの(100km<sup>2</sup>以上)を[[バソリス]](batholith、底盤)、100km<sup>2</sup>以下の比較的狭い範囲のものを[[ストック (曖昧さ回避)|ストック]](stock、岩株)と呼んでいる。
 
107 ⟶ 106行目:
花崗岩は固くて緻密であるが、花崗岩中の斜長石や黒雲母は比較的風化を受けやすい。斜長石が分解してできる[[カオリナイト]]の良質なものは[[陶土]]として使用される。それゆえ[[陶磁器|焼き物]]の街と呼ばれる場所は、花崗岩が地表に出ている地域の周辺に存在することが多い。[[瀬戸市|瀬戸]]、[[信楽町|信楽]]などがその代表例である。
 
[[画像:Granite_guidepost01.jpg|thumb|花崗岩の古い道標]]
[[画像:Granite01.jpg|thumb|「白」と「錆」:10cm角ブロック]]
== 石材としての花崗岩 ==
[[画像File:Granite_guidepost01.jpg|thumb|right|花崗岩の古い道標]]
[[画像File:Granite01.jpg|thumb|right|「白」と「錆」:10cm角ブロック]]
花崗岩は緻密で硬いことから、日本では古くから[[石材]]として使用されてきた。石の[[鳥居]]や[[城]]の石垣や石橋に用いられるほか、道標や[[三角点]]・[[水準点]]の標石にも用いられてきた。近代の建造物の例としては[[国会議事堂]]の外装が全て国産の花崗岩で出来ている。
 
また<!--構造が?-->緻密なので表面を研磨して[[光沢]]を出すことが可能で、[[墓石]]などのほかパネルとして、また公共の建物や商業施設、記念建造物の床石として広範囲に利用されている。
 
高い強度と滑りやすさを要求される[[カーリング]]の公式競技用ストーンは、全て[[スコットランド]]の[[アルサクレイグ島|アルサクレッグ島]]で産出される花崗岩で作られている。
 
石材としては、通常の黒雲母花崗岩を「白」、桃色の花崗岩を「錆」と呼ぶ。
124 ⟶ 123行目:
 
== 脚注 ==
{{脚注ヘルプReflist}}
<references/>
 
== 関連項目 ==