「マメ科」の版間の差分

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花は左右対称になる傾向がある。よく発達したものは、ごく独特の形を持っており、[[蝶形花]]という。1枚の[[花びら]]が[[カヌー]]のような形になり、この中に[[雄しべ]]と[[雌しべ]]がおさまる。この花びらを'''竜骨弁'''という。その他、この型の花に独特な花弁の呼称がある。雌しべは平らで、熟すると2つに割れ、中に1列におさまる種子を放出するものが多い。いわゆる「まめ」の形である。種子には[[胚乳]]はなく巨大な[[子葉]]が栄養分を蓄えている。
 
== 生態 ==
一部のマメ科植物は[[根]]に[[根粒]]もしくは[[茎]]に茎粒を持ち、[[根粒菌]]という[[細菌]]が共生している。根粒菌は[[植物]]からリンゴ酸などの効率のいい[[栄養分]]をもらって生活の場を提供して貰う代わりに、大気中の[[窒素]]を植物にとって使いやすい[[硝酸塩]]に転換([[窒素固定]])する。窒素は植物にとって必須元素であり、[[肥料]]として取り入れる成分の一つであるが、自然界では一部の細菌と雷などでしか使用可能形態に転換できない。特に根粒ではその能力が高いため、それを持つ植物は自ら肥料を作ることのできることになり、そのような植物はやせている土地でもよく育つものが多い。これを利用して[[緑肥]]植物としても使われている
 
[[帰化植物]]にはマメ科のものが多い。これは上記のように荒れ地でよく育つものが多いことも理由の一つであると考えられる。
 
== 利用 ==
[[種子]]が可食のものが多く含まれ、広義の[[穀物]]として[[主食]]並に利用されるものも数多い。日常語としての豆は往々にして種子のことを指す。
 
上記のようにマメ科には根粒などを持っているものがあり、それらは自力で肥料が作れるから、荒れ地でよく育つ。これは栽培植物としての扱いやすさにもつながるが、そのために荒れ地の[[緑化]]に使われる例もある。[[アカシア]]や[[ギンゴウカン]]がその代表例である。これを利用して[[ゲンゲ]]などは[[緑肥]]植物としても使われている。
 
花そのものを鑑賞するためにも用いられる。花形が独特なので、その大きくて色の美しいものは観賞用になる。典型的なのは[[デイゴ]]や[[ハナズオウ]]、[[スイートピー]]などである。
 
== 分類と主な種類 ==