削除された内容 追加された内容
46行目:
[[中世]]においては、西欧は決して先進地域ではなかった。[[東ローマ帝国]]や[[イスラム世界]]のほうが、よほど先進地域であった。しかし、[[18世紀]]に[[産業革命]]が起こったことで爆発的に豊かになり、西欧は世界の先進地域に躍り出る。[[市民革命]]が達成されるなど、学問・政治の面でも最先端の地域となっていった。
 
[[開国]]以後の日本では、[[攘夷論]]の無理が悟られると、欧米諸国に近付くことが目指されるようになった。[[中国]]・[[朝鮮]]で、自力の[[近代化]]が挫折すると、日本の[[知識人]]たちは、特にこの傾向を強めた。[[福澤諭吉]]の、[[脱亜入欧]]論が有名である。中国・朝鮮に対する[[侵略]]が進展するにつれ、日本の[[大衆]]の間にも普及した。
 
[[第2次世界大戦]]後、日本が[[高度経済成長]]が達成した後も、この傾向は消えていない。むしろ、戦勝国[[アメリカ合衆国|アメリカ]]を通じて、強まる傾向さえある。日本人[[大学生]]に「あなたは自分を[[アジア人]]と思うか」と[[アンケート]]を取っても、「思わない」と回答する者が多く、極端な場合には、「欧米人に生まれたかった」と回答する者もいるという。