「トルーマン・カポーティ」の版間の差分

| notable_works = 『遠い声　遠い部屋』（1948年）<br>『[[ティファニーで朝食を]]』（1958年）<br>『[[冷血]]』（1966年）

| debut_works = 『[[ミリアム (小説)|ミリアム]]』（1943年）

1924年 [[ルイジアナ州]][[ニューオリンズ]]で、父アーチ・パーソンズ、母リリー・メイ・フォークの息子として生まれた。出生時の名前は'''トルーマン・ストレックファス・パーソンズ'''（Truman Streckfus Persons）。両親は彼が子供の時に離婚し、ルイジアナ、ミシシッピー、アラバマなど[[アメリカ南部]]の各地を遠縁の家に厄介になりながら転々として育った。その中には高齢者同士の孤立世帯や精神障害をもつ高齢者もあり、その当時の思い出は、『[[誕生日の子どもたち]]』という短編集に収められている。引越しの多い生活のため、ほとんど学校に行かず、独学同様に勉強した。母親は後年ジョゼフ・ガルシア・カポーティと再婚し、その後自殺した。

19歳の時に掲載された最初の作品『[[ミリアム (小説)|ミリアム]]』で[[オー・ヘンリー賞]]を受賞し、「アンファン・テリブル（恐るべき子供）」と評される。<br>

23歳で初めての長編『[[遠い声 遠い部屋]]』を出版し、若き天才作家として注目を浴びた。その後は中編『[[ティファニーで朝食を]]』が映画化されヒットするなど、1作ごとに華やかな話題をふりまき映画にも出演し、[[ノーマン・メイラー]]とともに作家としては珍しくゴシップ欄の常連になるなど、公私の両面で話題を振りまいた。<br>

晩年はアルコールと薬物中毒に苦しみ、テレビで不可解な発言を行うなど奇行が目立ち始め、公私共に没落していく。未完となった遺作『[[叶えられた祈り]]』で事実を交えたかたちで上流社会の頽廃を描いたことにより、彼が懇意にされていた[[セレブリティ]]からの反発を招いた。

* 『[[ミリアム (小説)|ミリアム]]』 ''[[:en:Miriam (short story)|Miriam]]''（[[1943年]]）

* 『[[遠い声　遠い部屋]]』 ''[[:en:Other Voices, Other Rooms (novel)|Other Voices, Other Rooms]]''（[[1948年]]）

* 『[[夜の樹]]』 ''A Tree of Night''（短篇集、[[1949年]]）

* 『[[草の竪琴]]』 ''[[:en:The Grass Harp|The Grass Harp]]''（[[1951年]]）

* 『[[わが家は花ざかり]]』 ''[[:en:House of Flowers (musical)|House of Flowers]]''（[[ミュージカル]]。オリジナル戯曲と作詞、[[1954年]]）

* 『[[詩神の声聞こゆ]]』 ''[[:en:The Muses Are Heard|The Muses Are Heard]]''（[[ノンフィクション]]、[[1956年]]）

* 『[[クリスマスの思い出]]』 ''[[:en:A Christmas Memory|A Christmas Memory]]''（1956年）

* 『[[カメレオンのための音楽]]』 ''[[:en:Music for Chameleons|Music for Chameleons]]''（短篇集、[[1980年]]）

* 『[[叶えられた祈り]]』 ''[[:en:Answered Prayers: The Unfinished Novel|Answered Prayers]]''（[[1986年]]）