「鼻骨」の版間の差分

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'''鼻骨'''（びこつ、英名：nasal bone 、羅名：os nasale）は、[[頭蓋骨]]にある皮骨性由来の[[骨]]である。

 

[[ヒト]]の鼻骨は[[鼻腔]]を上前方から覆う骨で、左右一対あり、眉間の直下に位置する。上部は狭くて厚く、下部は広くて薄い。他の骨同様に、鼻骨の長径や横径、彎曲度にも個人差がある。

== 鼻骨骨折 ==

鼻骨骨折（英：[[:en:Nasal fracture|fracture of the nose]]、独：Nasenfraktur）は鼻骨に限る場合もあるが、一般には外鼻錐体に生じる[[骨折]]をいう。重症度に応じて3つに分類される。

 

== 鼻中隔彎曲症 ==

[[成人]]の鼻中隔は80%から90%に多少の彎曲が見られるが、高度彎曲で鼻閉塞などの[[症状]]がある時には病的な彎曲症と[[診断]]される<ref name="jibika">[http://www.jibika.or.jp/handbook/hana3.html "はなの病気Q&A：鼻中隔彎曲症"]日本耳鼻咽喉科学会公式サイト（2009年9月18日閲覧）。</ref>。これが鼻中隔彎曲症（英：deflected septum, septal deviation、独：[[:de:Septumdeviation|Septumdeviation]]）で、鼻中隔奇形 septal deformity も含まれる。彎曲のタイプはC型、S型などに分かれ、突出部の形状によっては棘 spina、櫛 crista などと表わす。原因としては[[頭蓋]]の発育過程での歪みがこの部位に生理的彎曲を起こすとされるが、他に、顔面外傷や鼻骨骨折後にも起こる。症状として鼻閉塞の他、頭重感、[[嗅覚]]障害、反復性[[鼻出血|鼻血]]などが現れ、[[鼻腔]]内[[気流]]の異常、通気障害により慢性[[鼻炎]]、[[慢性副鼻腔炎]]などを併発することが多い<ref name="jibika"/>。[[治療]]に際しては、[[手術]]的に彎曲部の[[軟骨]]を除去する鼻中隔矯正手術 plastic reconstruction of the septum という術式がある。これは[[粘膜]]下に両側軟骨面を剥離し、Ballenger 回旋刀で窓状に切除するものである。

 

鼻形成術（英：nasal plasty, [[:en:Rhinoplasty|rhinoplasty]]、独：Nasenplastik, [[:de:Rhinoplastik|Rhinoplastik]]）は、整容を目的とした隆鼻術、もしくは鉤鼻への低鼻術の他に、先天的あるいは後天的な変形のある鼻に対して再建を施すことをいう。外鼻の先天異常としては鉤鼻、斜鼻、低鼻、鞍鼻、正中鼻瘻孔と[[皮様嚢腫]]、鼻正中裂、鼻中隔彎曲症、前鼻孔閉鎖症などが対象となる。また外鼻の軟部損傷後の変形、鼻骨骨折後の斜鼻、低鼻、鞍鼻などに対しては鼻骨骨切り術、自家組織移植術、もしくは人工材料による置換術などで修復する。

 

== 脚注 ==

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