「狩猟採集社会」の版間の差分

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==概要==
狩猟採集社会は、[[北極]]圏から熱帯雨林、砂漠にいたるまで地球上全ての地域に存在している。[[19世紀]]から[[20世紀]]にかけては、[[社会進化論]]に基づいて狩猟採集社会から農耕社会という「進化」を世界的に適用し、狩猟採集社会が農耕社会に劣っているとする論者もいたが、これは本来[[自文化中心主義]]的な西欧人による理論でありしかない。これまでの研究の蓄積によってアジアの狩猟採集社会のように、民族間の政治生態学的な権力関係の中で狩猟採集に分業した場合や、そもそも歴史的に栽培植物や家畜と縁なくて、濃厚や牧畜という生業形態に移行しなかった場合があることがわかっている。そして歴史的にもほぼ全ての狩猟採集社会は周辺の農耕社会と交易などっているという主張もま結ばれ同様に[[自文化中心主義]]的社会のでしかないある
 
狩猟採集社会の社会構造は多様である。ある社会には[[首長]]が存在し、そのような存在が確認されない社会もある。一般的に見て首長に権力は存在しない。首長が権力を持とうとするのを妨げる集団世論が働いているのである([[ピエール・クラストル]]『国家に抗する社会』参照)。ただし戦時中のみは一人の人間(指導者)に権力が集中する。代表的な例が北米の[[ジェロニモ]]である。しかし、彼は戦争が終わってからも戦時中の指導者としての地位を保とうとしたために、その後の生涯はみじめなものとなった。