「加齢臭」の版間の差分

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'''加齢臭'''(かれいしゅう)は、中高年特有の[[体臭]]の俗称。
 
2000年12月11日に、[[資生堂]]の研究所により、年特有齢者の体臭の原因が不飽和[[アルデヒド]]一つが[[2-ノネナール]](C<sub>9</sub>H<sub>16</sub>O)であることが発見された。この体臭は、[[資生堂]]により「加齢臭」と言う名称が付けられた。
 
この体臭成分は青臭さと脂臭さを併せ持つ。男性のみとの誤解も多いが、元々は高齢ともに性の体臭の研究で発見された物質の一つである。男性40歳代以降、女性は特に閉経後にその傾向が見られる。加齢臭の原因となっている物質にノネナールというものがある、加齢とともに増加しノネナール発生の原因となる物質は、9-ヘキサデセン酸である。これは、脂肪酸蝋燭(ろうそく)・チーズ・古本のような臭いがする。喫煙者の場合、非喫煙者に比べて悪臭が強くなる傾向がある。ノネナールの抑制には、ノネナールの基質となる[[脂肪酸]]である[[9-ヘキサデセン酸]]の分解を抑える[[酸化還元]]と[[抗菌剤]]が有効である。加齢臭自体は機能性[[香料]]または[[ミョウバン]]溶液で抑えることができる。
 
なお、30代から現れる他に加齢に伴う臭いとしては[[ライオン (企業)|ライオン]]は[[ペラルゴン酸]]が原因であり、加齢[[2-ノネナール]]臭とは異なるものであることが[[ライオン (企業)|ライオン]]により明らかになっている。この物質は30歳代から観察されるという報告もあり、今後のさらなる研究が待たれる。
 
==参考文献==