「チーフ (紋章学)」の版間の差分

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=== 用法 ===
分家の紋章において本家に対するディファレンシングのために、[[スコットランド]]の紋章ではチーフをケイデンシーのしるし・マークとして用いることもできる。しかし、[[ケイデンシー]]を示すには[[ボーデュア]]を用いるのが普通の方法であり、ディファレンシングをする前の本家の紋章がすでにボーデュアを用いている場合にほぼ限られるため、チーフをディファレンシングに用いるのは稀である。なお、ディファレンシング (Differencing) とは、個人や分家を区別するために、本来の紋章に何らかのチャージを加えて若干の違いをつけることを言う。ケイデンシー (Cadency) とは[[イングランド]]、[[カナダ]]の紋章に見られるディファレンシングの方法であり、イングランドの場合を例に挙げると、その家の男子の紋章に長男は[[レイブル (紋章学)|レイブル]](3本以上の垂れを持つチーフのあたりに渡した細い横帯)、次男はクレセント(三日月)、三男はミューレット(星)といったように決まったチャージを加えることである。スコットランドの紋章におけるケイデンシーはイングランドと似ている部分もあるが少々複雑であるため、長男にレイブル、次男以下にボーデュアを用いるという程度の解説に留める。
 
市民の紋章において、特に[[ドイツ]]の紋章学において、忠誠のチーフ (chief of allegiance) がシールドの上部に加えられることがある。これは、チーフの場所に統治する政府の紋章を縮小したものを置いたものである。[[イタリア]]の多くの紋章は、[[ナポリとシチリアの君主一覧|ナポリ王]]又は[[神聖ローマ帝国]]の紋章の流れを汲むチーフを持ち、それらはそれぞれ[[教皇派と皇帝派]]を意味する。