「東北官話」の版間の差分

'''東北官話'''（とうほくかんわ）は[[満洲]]（[[中国東北地方]]）の[[黒竜江省]]、[[吉林省]]、[[遼寧省]]の大部分の地区、[[内モンゴル]]の一部の地区のあわせて172[[地級市|市]][[県]][[旗 (行政単位)|旗]]で話されている[[中国語]]の方言。[[中国官話|北方方言]]の中の[[華北東北方言]]に含まれる。[[東北官話]]と[[北京官話]]は合わせて東北官話と呼ぶべきとする学者もいる。

東北官話は[[満洲（中国東北部]]）に分布しているが、東北満洲の中国語の全てが東北官話であるという訳ではなくて、遼寧省南部の[[大連]]から[[丹東]]一帯の方言は、「[[膠遼官話]]」として分類され、山東省の人々が「[[闖関東]]」と呼ばれる人口移動現象で大勢東北部満洲に来たので、そこの東部の[[青島市|青島]]・[[煙台]]などと似た方言として分類されるようになっている。

歴史上、東北地区満洲の中国語は主に[[河北省|河北]]や[[山東省|山東]]などの移民の言葉が現地の[[満州洲語]]、[[モンゴル語]]の影響を受けて形成されたものである。東北話には地方独特なの訛りと語彙がある。また多くの満州洲語の語彙と少しの古い漢語の語彙を保存しており、[[日本語]]、[[朝鮮語]]、[[ロシア語]]の語彙も見られる。