「ライチョウ」の版間の差分

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== 分布 ==
ライチョウ科の鳥は世界に6 属17種が生息し(但し分類には諸説ある<ref>[http://www3.famille.ne.jp/~ochi/raicho-zoku-shu.html 世界のライチョウ 7属16種]</ref>)、[[ユーラシア大陸]]北部と[[北アメリカ大陸|北米大陸]]北部に広く分布する。[[日本]]には[[亜種]]とされるニホンライチョウ(''Lagopus mutus japonicus'')が[[本州]][[中部地方|中部]]の高山地帯のみに生息する。日本は生息地のうち、最も南に位置する。なお、北海道には別属(''Bonasa 属'')の[[エゾライチョウ]](''Tetrastes bonasia'')が生息する。
 
同属の ''Lagopus属''は他に2種あり、[[カラフト]](樺太)、アラスカ、カナダ、北アメリカ、ノルウェーに生息する[[カラフトライチョウ]] (''Lagopus lagopus'', Willow Ptarmigan ) と、アメリカ大陸西北部、北部[[千島列島]]、[[アリューシャン列島]]の[[ツンドラ]]地帯に生息する[[オジロライチョウ]]( ''Lagopus leucurus'' , White-tailed Ptarmigan )で、北海道に''Lagopus属'' が生息しない理由は分かっていない。
 
日本国内の、現在の分布北限は[[新潟県]][[頸城山塊]]の[[火打山]]と[[新潟焼山|焼山]]、分布南限は[[赤石山脈|南アルプス]][[イザルガ岳]]である。
かつては生息していたが、絶滅してしまった[[山塊]]もある。[[岐阜県|岐阜]]・[[石川県]]境に位置する[[白山]]は[[大正]]初期を最後に確認が途絶え、絶滅したとされていたが、[[2009年]][[6月2日]]に石川県白山自然保護センターが雌1羽を確認した<ref>{{Cite news|url =http://www.yomiuri.co.jp/eco/news/20090606-OYT1T00013.htm |title =「白山では絶滅」したはずのライチョウを確認…70年ぶり|publisher =[[読売新聞]]Yomiuri Online|accessdate =2009-06-07}}</ref>。[[木曽山脈|中央アルプス]]も[[1960年代]]まで生息が確認されていたが、[[駒ヶ岳ロープウェイ]]の開通後数年で絶滅したとみられている([[因果]]関係は不明)。[[八ヶ岳]]や[[蓼科山]]にもかつて生息していた記録がある。
本来ライチョウの繁殖活動が確認されていない[[八ヶ岳]][[東天狗岳]]、[[飯縄山]]や[[戸隠連峰]][[高妻山]]で、1960年代以降数回にわたり登山者により写真撮影されたり、糞が確認されたことがある。これは、本来の生息地である高山帯の生息環境が悪化した事によって、新しい生息場所を求めて飛来した個体と考えられる<ref name="JJE24-261">[http://ci.nii.ac.jp/naid/110001881510/ 山岳地帯の環境破壊による鳥類の分布と生態の変化について : 特にライチョウを中心として] 日本生態学会誌 24(4) pp.261-264 19741231</ref>。
 
===過去の生息地===
現在の分布北限は[[新潟県]][[頸城山塊]]の[[火打山]]と[[新潟焼山|焼山]]、分布南限は[[赤石山脈|南アルプス]][[イザルガ岳]]である。
かつては生息していたが、絶滅してしまった[[山塊]]もあるについて。[[岐阜県|岐阜]]・[[石川県]]境に位置する[[白山]]は[[大正]]初期を最後に確認が途絶え、絶滅したとされていが、。しかし70年後の[[2009年]][[6月2日]]に石川県白山自然保護センターが雌1羽を確認した<ref>{{Cite news|url =http://www.yomiuri.co.jp/eco/news/20090606-OYT1T00013.htm |title =「白山では絶滅」したはずのライチョウを確認…70年ぶり|publisher =[[読売新聞]]Yomiuri Online|accessdate =2009-06-07}}</ref>。[[木曽このライチョウが白脈|中央アルプス]]も[[1960年代]]までに「生息が確認されていたが、[[駒ヶ岳ロープウェイ]]の開通後数年で絶滅たとみられている([[因果]]関係は不明)。[[八ヶ岳]]や[[蓼科山]]にもつて、他の生息山系から移動して記録のかは未確定で今後の研究待たれる。
[[木曽山脈|中央アルプス]]も[[1960年代]]まで生息が確認されていたが、[[駒ヶ岳ロープウェイ]]の開通後数年で絶滅したとみられている([[因果]]関係は不明)。[[八ヶ岳]]や[[蓼科山]]にもかつて生息していた記録がある。
 
本来ライチョウの繁殖活動が確認されていない[[八ヶ岳]][[東天狗岳]]、[[飯縄山]]や[[戸隠連峰]][[高妻山]]で、1960年代以降数回にわたり登山者により写真撮影されたり、糞が確認されたことがある。これは、本来の生息地である高山帯の生息環境が悪化した事によって、新しい生息場所を求めて飛来した個体と考えられる<ref name="JJE24-261">[http://ci.nii.ac.jp/naid/110001881510/ 山岳地帯の環境破壊による鳥類の分布と生態の変化について : 特にライチョウを中心として] 日本生態学会誌 24(4) pp.261-264 19741231</ref>。
 
[[1980年代]]に行われた縄張りの垂直分布調査から、『年平均気温が3℃上昇した場合、日本のライチョウは絶滅する可能性が高い』ことが指摘されている。