「唯物史観」の版間の差分

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[[マルクス主義者]]、[[マルクス経済学|マルクス経済学者]]、一部の[[歴史学者]]において[[普遍性|普遍的]]な[[歴史観|歴史法則]]として捉えられている。
 
==唯物史観の定式==
マルクスは『経済学批判』の序言で唯物史観を定式化し、これを自らの「導きの糸」と呼んでいる。
 
その内容は、
 
「人間は、彼らの生活の社会的生産において、一定の、必然的な、彼らの意思から独立した諸関係に、すなわち、彼らの物質的生産諸力の一定の発展段階に対応する生産諸関係に入る。
 
これが実在的土台であり、その上に一つの法律的および政治的上部構造が立ち、そしてこの土台に一定の社会的諸意識形態が対応する。
 
物質的生活の生産様式が、社会的、政治的および精神的生活過程一般を制約する。人間の意識が彼らの存在を規定するのではなく、逆に彼らの社会的存在が彼らの意識を規定するのである。」
 
というものである。
 
==考え方==
[[資本主義]][[経済]]の仕組みを分析した[[カール・マルクス]]は、[[歴史]]はその[[発展段階]]における'''[[経済]]'''の[[生産力]]により一定の照応する[[生産関係]]に入り、[[生産力]]と[[生産関係]]の[[矛盾]]により[[進歩]]するという考えに基づいて、唯物史観の概念を発展させた。'''生産関係'''とは、共同狩猟と食料の採集であり、[[封建]][[領主]]と[[農奴]]の関係であり、[[資本主義段階]]における
[[労働者]]と[[資本家]]の間に結ばれる契約というような概念である。マルクスは、生産様式、[[搾取]]、[[剰余価値]]、過剰生産、[[物神崇拝]]などについて分析することで[[19世紀]]当時の[[資本主義]]の論理を厳密に考察したのち、資本主義はその内在する矛盾から必然的に[[社会主義革命]]を引き起こし、次の段階である[[共産主義]]に移行すると考える。