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==意思決定における直観==
[[心理学]]において、直観は問題の有効な解決方法を知り、[[意思決定]]を行う能力を含んでいる。例を挙げれば、[[認識主導意思決定モデル|認識主導意思決定]](Recognition Primed Decision、RPD)モデルは、[[ゲイリー・クレイン]]により、人間がいかにして、選択肢を比較検討することなしに、迅速な意思決定を下しうるのかということを説明するために導入されたモデルである。ゲイリー・クレインは、時間の制限と高額の掛け金が厳しくパラメーターまた判断がもたらす結果変動の下で影響が大きい状況においては、専門家は経験を基盤として過去の同様の状況を短時間に判別し、可能な解決方法を直観で把握導出することを発見した。すなわちより具体的には、RPDモデルは直観と分析を混合した三つのバリエーションからなるモデルであり、る。直観可能な行動方針を迅速に提示するパターン照合に基づき状況を認識し、解決方法を素早く導出するために用いられる(RPDモデル過程でありバリエーション1)。それに対し、分析意識的か、二配慮の側面で利用される。一つは、直観で十分な状況判断ができなかっ行動方針場合に、新たな特徴を調査し、それを用いてストーリ組み立てて解釈するために用いられる(RPDモデル評価バリエーション2)。また、解決方法を直感的に導出するこいう精神ができなかった場合は、解決手順を心の中で組み立てメンタル・シミュレーションであにおいて分析的な手法が用いられ(RPDモデルのバリエーション3)
 
対象を分析するための重要な直感的手法としては、[[ブレーンストーミング]]がある。
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同様に人類学者[[スコット・アトラン]]は生物に関する初歩的な知識が十分な学習や経験を経ない幼い子どもにも備わっていることを論じた。このような性質はIntuitive biology(直観生物学)と呼ばれる。心理学者[[デイビッド・プレマック]]は人間を含む類人猿に、他者にも心があり自分とは異なる意思や欲求を持っている事を推論できる能力が備わっていると指摘した。この性質をIntuitive psycology(直観心理学、素朴心理学)、あるいは[[心の理論]]と呼ぶ。
 
また、人間は、道徳的感情を直観として持っているとの意見もある。これらは、[[直観道徳]]と呼ばれる。([[道徳#道徳の認知科学|道徳の認知科学]]を参照のこと。)
これらは総称して直観的推論と呼ばれることもある。それぞれが独立した進化的過程を通して形作られ、独立した神経構造あるいは[[心のモジュール性|心のモジュール]]を持っており、遺伝的で、学習や経験の影響を受けにくいと考えられている。この意味で認知科学におけるは直観は本能的である。
 
これらは総称して直観的推論と呼ばれることもある。それぞれが独立した進化的過程を通して形作られ、独立した神経構造あるいは[[心のモジュール性|心のモジュール]]を持っており、遺伝的で、学習や経験の影響を受けにくいと考えられている([[進化心理学]]の立場)。この意味で認知科学におけるは直観は、より本能に近いと考えることがる。
 
==その他==
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*直観は、速やかな解決策をもたらすものではない。一晩の睡眠は、しばしば直観の手助けとなる。[[ロシア]]の古い[[格言]]にいわく、「[[朝]]は[[夜]]よりも多くの事を知っている」。
*[[直観型]]は、[[マイヤーズ・ブリッグスのタイプ分類法]]の四つの主軸の内の一つである。
 
== 参考文献 ==
*[[ゲーリー・クライン]]著 佐藤洋一監訳 『決断の法則:人はどのように意思決定するのか?』[[トッパン]] 1998年 ISBN4-8101-7808-0 
:残念ながら翻訳の質がいまひとつ。意味不明瞭な文章や、訳語の選定誤りや不統一が散見される。
 
==参照==