「カードキャプターさくら」の版間の差分

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{{漫画}}
 
『'''カードキャプターさくら'''』(''CARDCAPTOR SAKURA''<ref>単行本巻末およびカバー上の表記より</ref>)は、[[CLAMP]]による[[日本]][[漫画]]作品、また、それを原作にした[[テレビアニメ]]、[[アニメーション映画|アニメ映画]]、[[ゲーム]]などの[[メディアミックス]]作品。CCさくら(さらに略して「CCS」)」CCS)と略されることもある。
 
[[魔法少女]]のジャンルに位置する<ref>「[http://av.watch.impress.co.jp/docs/20090128/geneon.htm 「カードキャプターさくら」Blu-ray-BOXの音声仕様が変更 -オリジナルの2.0ch音声がドルデジからリニアPCMに]」[[Impress Watch]]、2009年1月28日。</ref>。
[[<!--主人公]]の実名は「木之本桜」であるが、作品タイトル、漫画内での呼称、および[[アニメーション]]のサブタイトルなどでは全て「さくら」表記であるため、本記事内でも実際の表記と同じように、フルネーム表記以外の主人公の名称は「さくら」と記述する-->
 
[[主人公]]の実名は「木之本桜」であるが、作品タイトル、漫画内での呼称、および[[アニメーション]]のサブタイトルなどでは全て「さくら」表記であるため、本記事内でも実際の表記と同じように、フルネーム表記以外の主人公の名称は「さくら」と記述する。
 
== 概要 ==
[[講談社]]の少女漫画雑誌『[[なかよし]]』[[1996年]]6月号 - [[2000年]]8月号に連載された。単行本は全12巻あり、全50話で構成される。通常版の他、バイリンガル版と版型の大きな新装版がある。[[2001年]]に第32回[[星雲賞]](コミック部門)を受賞した。単行本の累計発行部数は1200万部を突破している。
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== あらすじ ==
主人公の'''木之本桜'''は、[[私立学校|私立]]友枝小学校に通う小学4年生。この世界に解き放たれてしまった、封印が解かれるとこの世に災いが訪れるという魔法のカード『クロウカード』を回収するため、封印の獣'''ケルベロス'''(ケロちゃん)と一緒に『カードキャプター』となったさくらが友枝町を舞台に活躍する。
 
{{ネタバレ|カードキャプターさくら|スキップ=作動}}
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; 木之本 桜(きのもと さくら)
: [[声優|声]] - [[丹下桜]]
: 本作の主人公。友枝小学校に通う元気な小学4年生。好きな科目は体育と音楽。苦手な科目は算数(ただし、学年が上がるにつれ徐々に克服)。「はにゃーん」「ほえ〜」(時々「はう〜」)などが口癖。[[チアリーダー|チアリーディング]]部所属。[[4月1日]]生まれ([[誕生花]]は[[ソメイヨシノ]])。[[ABO式血液型|A型]]。母親似。
: 父親の書庫にあったクロウカードの本<!--原作とアニメではこの辺の経緯が異なる。[[#クロウカード]]を参照。-->の中で眠っていた「封印の獣」ケルベロスに(半ば強引に)カードキャプター<ref>カードキャプターとは、『カードを捕獲する者』という意味。日本語ではあまり馴染みがない。</ref>にさせられた。そのような経緯から最初はカードの収集にあまり乗り気でなかったが、カードを集めていくうちにケルベロスやカード達と仲良くなり、カード収集を自らすすんで行うようになる
: 性格は明るく素直だが、少々天然なところがある(知世はふんわり、苺鈴はポヤヤンと表現する)。前向きな頑張り屋で「絶対だいじょうぶだよ」が無敵の呪文。非常に友達思いで、他人のために涙を流せる優しさをもつ。3歳の時に母親を亡くし、父と兄との3人暮らしのため大抵の家事はこなせる。特に[[料理]]が得意で、手際のよさを周りに誉められることが多い。裁縫(特に編み物)は苦手。寝坊して遅刻しそうになることが多い。人を疑うことを知らず、山崎の法螺もいつも素直に信じてしまう。スポーツは全般的に得意で、特技は[[バトントワリング|バトン]]と通学時や外出時に愛用している[[ローラーブレード]]。幼い頃、兄桃矢[[幽霊]]の話をしていた為、正体が分からないものを極端に怖がるようになってしまったしかしその一方でカードによる摩訶不思議な現象に対しては肚の据わった面も見せる。エビフライや麺類<ref>原作でも昼食が冷や麦だった時嬉しがっている描写がある。</ref>が好きで[[こんにゃく]]が嫌い。
: 一番の親友である大道寺知世とは3年生の時からのクラスメイト。彼女とはいわゆる同級生で、[[はとこ|又従姉妹]]同士、互いに6[[親等]]の関係にあるが、父と知世の母である園美が小学校の運動会で再会するまでは、木之本家と大道寺家が親類であることは知らなかった。
: 父の知人の別荘に泊まりに行ったときに出会った老人と仲良くなり洋服をプレゼントされたが、その老人が曾祖父の真嬉である事は知らず、後に母方の曾祖父の存在を知り、会える日が来ることを望んでいる。
: 小狼と出会った当初は事あるごとに敵視され困惑していたが、カードを封印するために協力していくうち次第に好意を寄せるようになり、最終的には小狼からの告白がきっかけで自分の本当の想いに気づき、両想いになる
: 雪兎に対する好意は敬愛であって、彼を本当の家族の様に慕う。
: 当初は雪兎に好意を抱いていたが、雪兎に告白した際に、自分の想いが父親を思う気持ちに似ており、恋とは少し違う事を指摘されて自覚する。<ref>CLAMPは雪兎に対するさくらの気持ちを「恋心80%、憧れ20%」と表現している。</ref>その後は雪兎を本当の家族の様に慕うようになる。
: クロウカード編では、クロウが宿していた闇の力を持つ'''封印の杖'''を使用していたが、月(ユエ)との戦いの時に観月の手助けもあり、自身の属性である星の力を宿した'''星の杖'''に変化した。そして星の杖で最初に使ったカードはクロウカードの風(ウィンディ)である。クロウカードをさくらカードに変え始めた当初は、魔力が足りずに眠くなっていたが、カードをすべて変えた際にクロウ・リード以上の魔力を手に入れた。
: なお、『[[ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-]]』第27巻に中学生姿で登場し、『ツバサ』の[[ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-のメインキャラクター#『小狼』|『小狼』]]の母親に星の杖を渡している<ref>星の杖はさらにこの後、『[[xxxHOLiC]]』の壱原侑子に願いを叶えるための対価として渡された。</ref>。この時の台詞から、星の杖が無くてもカードの主を続けることはできる模様。
: 名前は元気読本(アンソロジー、出版:ふゅーじょんぷろだくと)第5巻において[[大川七瀬]]の執筆した小説の主人公で漫画家の木之本咲良(さくら)に由来している。
; ケルベロス
: 声 - [[久川綾]](ケロちゃん) / [[小野坂昌也]](ケルベロス)
: クロウによって作られた、クロウカードの2人の守護者の1人で封印の獣で、選定者。通称[[ケロちゃん]]だが、最初はその呼び名を嫌がっていた。さくらの魔力を認めてカードキャプターに選んだ。普段は魔力が足りない為、ぬいぐるみのような小さい姿をしているが、さくらがケルベロスのシンボルである「火」「地」のカードを封印した以降は、真の姿に戻れる様になる。真の姿は翼の生えた[[ライオン]]を思わせる獣。
: クロウカードの入っていた本が長い間[[大阪]]にあった影響で、大阪弁で喋る。性格は非常に陽気で[[ナルシスト]]。また、お菓子と[[たこ焼き]]と[[モダン焼き]]が大好物で、食いしん坊。本当は食べなくても大丈夫らしいが、「人生楽しまんとな」が信条。食べ物を必要以上におねだりしたり、別行動で他人にバレない様に近づいて短時間で食べ尽すとさくらに厳しく叱られるのが定番になっている。それでも時には食べる事も必要になるらしく、クロウカードの新たな主となったさくらの魔力が、ケルベロスと月の存在を維持することまでに至っていなかった時は、食べることで魔力を自力で補充し存在を維持していた<!--太陽は自分で光るという性質のため-->
: クロウカードに絡む事件が無い時は、さくらの部屋で[[テレビゲーム]]の最高得点の記録更新に没頭し、<!--同じくCLAMP原作である-->『[[エンジェリックレイヤー]]』のゲームも持っている。就寝時はさくらのベッドで寝ている(アニメ版では、さくらの勉強机の一番下にある大きな引き出しの中)。さくらとの初対面時の開口一番は「こにゃにゃちわー」で、おもちゃと勘違いされて[[乾電池]]の入っている場所を探された。
: なお、[[ギリシア神話]]の[[ケルベロス]] (Cerberus)とは、甘い物の好きな番犬という性質以外は共通点がほとんど無い。さらに番犬でありながらクロウカードの封印が解かれるまでおよそ30年間居眠りをしていた(但し<!--クロウが記憶を弄った可能性あり-->
: 『ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-』や『[[XXXHOLIC|XXXHOLiC]]』に登場するモコナ=モドキたちと面識がある<ref>『[[ソエルとラーグ モコナ=モドキの冒険]]』</ref>。
: 担当声優2人は共に関西出身である。インパクトのあるキャラクターであり、『[[アベノ橋☆魔法商店街]]』には「同じマッドハウスつながりということで」パロディキャラであるヘニャ助が登場している。
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: さくらの同級生で一番の親友。資産家の大道寺家の一人娘。[[9月3日]]生まれ。A型。好きな科目は音楽と国語。[[合唱|コーラス]]部所属で、発表会などではソロで歌うこともあるほど歌が得意。スキーやスケートができる一方で、水泳が苦手である。趣味は料理、裁縫、ビデオ撮影であり、“面白くてかわいい”さくらに自分の作った服を着てもらい、撮影することが至上の悦び。
: 見た目はおっとりと穏やかで、母親が撫子に似せるために伸ばした長い黒髪が特徴。友達に[[敬語]]を使ったり、語尾が「〜ですわ」で終わるような丁寧な話し方をするなど典型的なお嬢様。移動には運転手付きの黒塗りの[[キャデラック]]に乗っている。好きなテレビ番組は『[[はぐれ刑事純情派]]』。
: 歳に見合わぬ落ち着いた性格で思慮深いが、序盤でさくらがカードキャプターであることを知り、以後は自身の趣味を活かし彼女のカードキャプターとしての活動を演出、記録することに執念を燃やす。さくらのバトルコスチュームを手作りしたり、[[ビデオカメラ]]を片手に彼女を応援、“さくらの勇姿は1秒たりとも逃さない”という信条のもと、いかなる状況下にあっても冷静的確かつ超人的なカメラワークを発揮している。自室には映像編集機材やシアタールームが設置されており、かなり本格的に編集をしている模様。さくらと行動を共にすることの多さ故に、クロウカードによって幽閉されたり声を盗まれ話せなくなるなどトラブルに巻き込まれることもあるが、当人は「さくらちゃんが居るからだいじょうぶ」と彼女の実力を信頼し全く気にしていない。
: 魔力こそ全く無いが、人の心理を読み取る洞察力が非常に鋭く、小狼がさくらに惹かれつつあることの恋心にもいち早く気付いている。さくらに対しては友人以上の感情を抱いているが、あくまで彼女自身の幸せを望むスタンスである。さくらとは母方の又従姉妹の関係であるが、母園美さくらの父である藤隆が友枝小学校の運動会で再会するまではそのことを知らなかった。後に彼女は、ゲームソフト『カードキャプターさくら 知世のビデオ大作戦』にてスピンオフを果たす。
: 知世の声を演じた[[岩男潤子|声優]]の談話によると、知世の「おほほ笑い」が苦手で毎回力が入ってしまったとのこと。
; 李 小狼(リ・シャオラン)
: 声 - [[くまいもとこ]]
: さくらの同級生。クロウ・リードとは遠戚に当たる李家の出身で、強い魔力を持つ。[[7月13日]]生まれ。O型。好きな科目は体育と算数で、苦手な科目は国語。運動神経抜群で、特に武術に秀でており、未経験のスポーツも上達が非常に早い。
: クロウカードが世に解き放たれたことを知り、カードを回収するべく[[香港]]から友枝小に転入してきた。自分にも他人にも厳しく、無口でクールな反面、極度の照れ屋ですぐ真っ赤になる。クロウカード回収に強引に割り込み、当初はさくらを敵視していた。アニメでは数枚クロウカードを手に入れている。さくらがクロウカードの新しい主となった後も日本に留まり、共にクロウの気配を追う事になる。クロウカードがさくらの持ち物になった後は元々所持していた護符を使用する。
: 雪兎に好意を抱く一方で、ふんわりした所のあるさくらに魅せられ、自分の想いに度々混乱していた。しかし実は雪兎への好意は、雪兎から発せられる月の魔力に惹かれるせい影響であることを月から指摘され、さくらへの本当の想いを自覚する。さくらカード編では、何度もさくらに告白しようとしたが失敗ばかりで、そのことに関しては度々知世に相談していた。終盤でさくらに想いを打ち明け、告白し両想いになる。
: 桃矢にはガキ、ケルベロスには小僧と呼ばれる。どうやら[[ジェットコースター]]が苦手な様子。さくら同様、山崎の法螺をいつも素直に信じてしまう。食べ物については[[チョコレート]]と[[点心]]が好きで、こんにゃくが嫌い。
: 香港に母親と4人の姉がいる。母親は非常に強い魔力を持ち、躾にも厳しいようで、夏休みに香港の自宅に戻った際も母親が部屋に入ると姿勢を正していた。
: 名前のモデルは、本編中の小狼同様、武術家である[[ブルース・リー]](李小龍)<!--もしくは[[幽々白書#主題歌|某バトル漫画]]のアニメ制作スタッフ-->からだと思われる。なお、現実には香港人の名前は香港の事実上の[[共通語]]である[[広東語]]の発音で呼ばれることがほとんどであるが、彼の名の読み方は中国本土の共通語である[[普通話]]に準じている(苺鈴、偉望、劇場版第1作での家族も同様)。広東語読みではレイ・スィウロン (Lei Siulong)。また、各種メディアでのローマ字表記はなぜかSyaoranと日本語的にされており(普通話ならXiaolang)、苺鈴がMeilingと普通話に従った表記をされるのと比べ不自然になっている。
; 木之本 桃矢(きのもと とうや)
: 声 - [[関智一]]
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: 小狼が後にさくらと両想いになる事、及びその経緯を事前に知っている節がある。そのため小狼を快く思っておらず、よく火花を飛ばしている。
: 感情があまり顔に出ず、驚愕しても無表情で居る事が多い。そのため、一見怖いイメージを持たれるが、実際は気さくで人間以外にも優しく、照れ屋な性格。
: 雪兎の事を特別に想っており「が好きで、ずっと傍に居てほしい」るこ願っている。さくらカード編の途中では、雪兎(月)の存在が消えかけている事にいち早く気付き、雪兎に告げようとするが、何度も奈久留の妨害を受け失敗に終わっていた。最終的に雪兎に正体を知っている事を明かして月と対面し、今後も雪兎が消えない様に「さくらと自分(=雪兎)の身を守れ」という約束と共に、月に魔力を全て渡した。そのため、霊的な感覚は失われ、それまでは簡単に察知できた気配も察知できなくなった。しばらくは後遺症の睡魔でぼーっとしていたが、すぐに以前と変わらぬ表情をしている。
; 木之本 藤隆(きのもと ふじたか)
: 声 - [[田中秀幸 (声優)|田中秀幸]]
: さくらの父で、塔和大学で[[考古学]]を教える講師。[[1月3日]]生まれ。
: 穏やかで優しく何でも出来るさくら自慢の父親。特徴はいつも笑顔。普段から敬語で話し、自分の家族達を「くん」「さん」付けで呼ぶ。さくらはクロウカードの入った本を彼の書斎で見つけているため、元々は彼のものだったらしい。家族の中では唯一魔力を持っていないが、見かけによらず木之本家最強の運動能力の持ち主で、友枝小の運動会の際に参加した父兄による100m走ではスタートから<!--花のカードが降らせた花で競技どころではない状況の中-->笑顔のまま1位になっている。若そうに見えるが40歳を超えている。趣味はケルベロスと同じく[[テレビゲーム]]とされているが、実際にテレビゲームをしているところは描かれたことは無い<!--ケルベロスが部屋でやっているゲームは、彼の物らしい-->。愛車として[[ルノー・トゥインゴ]]に乗っている
: 妻撫子とは新米の高校教師と生徒の関係にあり、25歳の時に当時16歳だった撫子彼女と結婚した。それゆえに撫子の実家である雨宮家とは疎遠になっており、特に撫子の祖父真嬉と従姉妹園美からは撫子を奪った存在として恨まれていた。娘が園美の娘である大道寺知世と同じ友枝小学校に通っている為、同校の運動会で園美と再会し、真嬉と会う機会も出来て和解した。血縁はおらず、自らの出自もわからないという生い立ちであり、その事も撫子の家族が彼との結婚に反対していた理由のひとつだったらしい。
: 実はクロウ・リードの生まれ変わりであり、もう1人のエリオルといえる存在(アニメ版ではこの設定はない)。クロウ・リードの魂が二つに分かれて生まれた時に魔力は全てエリオルに受け継がれてしまったため、自身はまったく魔力や霊的な力はないが、その後魔力が備わり(柊沢エリオルの項参照)守護霊となった撫子と再会する。
; 木之本 撫子(きのもと なでしこ)
: 声 - [[皆口裕子]]
: さくらの母。[[5月20日]]生まれ。旧姓は雨宮。さくらが3歳の頃に亡くなったが、家族が集まる場所に常に写真が飾られており、父の藤隆が思い出話をよくしてくれるため、さくらには身近な存在になっている。
: 元々は資産家のお嬢様で、家族や親戚に愛されながら大切に育てられた。心優しく非常におっとりとしており、娘以上に天然ボケ。甘党でケーキを丸々ひとつ食べてしまう事もあったらしいが、幾ら食べても太らない体質の持ち主。髪の毛はウェーブがかかっていて非常に長く、モデルの仕事をしていた(そのため、<!--上記の写真は、藤隆が集めた雑誌の切抜きであることが多い-->。運動神経は良くなかったが、強い霊感を持っていた。高校生の時に小鳥の雛を巣に戻そうとして木から落ちた所を、当時高校教師だった藤隆が受け止めたことで2人は出会い、苦労を承知で16歳の時に家族の反対を押し切って結婚した。
: 現在も[[霊]]的存在としてさくら達を見守っている。桜、藤、桃が好きで、「女の子が生まれたら“桜”とつける」と昔から従姉妹園美に話していた。享年27。
; 月城 雪兎(つきしろ ゆきと)
: 声 - [[緒方恵美]]
: 桃矢の同級生で親友。[[12月25日]]生まれ。AB型。秀才で運動神経も抜群だが、どの運動部にも属さない。細身でおっとり優しく、やわらかい笑顔を常に欠かさず、かなりの天然。眼鏡を掛けている。桃矢からは「ゆき」、ケルベロスからは「ゆきうさぎ」と呼ばれている。
: 桃矢と同じく学校では人気者であり、さくらと小狼からも好意を寄せられていた。自身は、桃矢に特別な想いを持っているが、無自覚である。後に、さくらに告白された際に、はっきり「桃矢が好き」だと明言しており、後述の出来事を機に自覚した模。その後は、小狼への想いを自覚したさくらに助言をした事もある
: 体に似合わずかなり大食いで、少ないときでも桃矢の3倍は食べるらしい<!--これは月(ユエ)の仮の姿である為、月と自分の分を食べないと持たないからである-->。後には魔力の薄れから、食べても食べても保たなくなった上に、酷い睡魔に襲われていた。桃矢から月を介して魔力を受け取った後は、そのような描写はなくなった。
: 桃矢から明かされた事により、って自分が人間ではないということを自覚し、月の存在をもう一人の僕」自分として快く受け入れた。
: 劇場版第2作では、月の心が通じている様な描写もある。更に、月と自分を創ったクロウに対して感謝の念を感じている。月のときの記憶はなく、突然場所が変わっている事や記憶の途切れに悩む一方で、無自覚ながらも「桃矢にだけは、人間ではない事を知られたくない」と願っていた。自覚した事により「幼少時に両親が他界し、現在は旅行好きの祖父母と3人暮らし」という家族構成や桃矢達と出会う以前の過去の記憶が全て偽物と判明。以来、以前よりも木之本家に居る描写が増えている。
: たまに、桃矢と一緒にアルバイトをしている(桃矢に魔力を貰った直後は、眠る桃矢の代わりにアルバイトに行った事もある)。
; 月(ユエ)
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: クロウカードの2人の守護者の1人で審判者。紫がかった銀の瞳と長い銀の髪を持った、華奢で無表情な青年の姿をしており、眼鏡は無し。整った顔立ちをしているが、雪兎と比べるときついイメージを受ける。面倒な事が嫌いで、寝起きが最悪らしい(ケルベロス談)。さくらと桃矢曰く、雪兎と似ているらしいが本人に自覚はなく不思議に思っている。
: 無口で無愛想なため、情が薄いように見えるが深い情愛の持ち主である。特にクロウへの敬愛心は人一倍強いため、当初はクロウへの未練からさくらを主と認めようとはしなかったが、認めた後は良き助言者となる。
: 普段は雪兎の中で物事を見聞きしており、雪兎の記憶も全て持っているため、雪兎の心を本人以上に理解している。雪兎の事を優しく見守りながらも非常に気に掛けており、前述の雪兎の願いを尊重して、桃矢が告げるまで決して桃矢の前に姿を現す事はなかった。その後も、さくらに危機が訪れない限り、桃矢の前に姿を現していない模様。また、早く雪兎が桃矢への想いを自覚する事を願っているため、桃矢を「適任者」と認めながらも魔力を貰う事にためらいを感じていた。
: 太陽の光を受けて輝くの属性故に自ら魔力を生み出す事ができない受身な性質のため、他人の魔力を受けなければ存在を維持できない(何も食べられないため、食事で補う事もできない)。新たな主であるさくらが月を維持する程の魔力がまだ無かった為に1度消えかけたが、それに気付いた桃矢から前述の約束と共に魔力を受け取り、回復する。
: ケルベロス同様『ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-』や『XXXHOLiC』に登場するモコナ=モドキたちと面識がある。
; 観月 歌帆(みづき かほ)
: 声 - [[篠原恵美]]
: 月峰神社の宮司の一人娘で、教師として友枝小に赴任してくる。[[2月11日]]生まれ。時々[[巫女]]装束で登場し、[[弓道]]も習っている。アニメ2期ではさくらたちのクラス担任。月峰神社はクロウ・リードと縁があり、彼女自身も強い月の力と予知能力を持つ。神秘的な雰囲気かつ極めて穏やかな物腰の美しい女性で、クロウカードを集めるさくらの動向を密かに見守っている。意外なところで間が抜けており、方向音痴で料理は全く出来ないらしい(アニメ版では、怪しい雰囲気が全面に出ているせいか、この設定は描かれていない)。
: 大学生の頃、教育実習先で当時中学生だった桃矢と出会い、しばらく交際していた。しかし留学する事を機なり<!--また次に桃矢と会う時にはお互い違う人を好きになっているという未来を感じ取り-->別れた。その後、イギリスで留学している時にエリオルと出逢い、彼に惹かれるようになる。再会して以来、桃矢とは友人関係に戻り、桃矢に早く雪兎に想いを告げる様で彼に何度も諭し発破をかけていた。
: クロウ・リードが月峰神社に遺した'''月の鈴'''を操ることができ、その鈴に触れてクロウの遺志と自らの成すべき事を感じ取り、やがて来るべき時が来た事を感じ日本に帰国し、友枝小に赴任してさくらを見守っていた。そしてさくらが真にクロウカードの主になる覚悟を持った時に、月の鈴をさくらの杖に宿させて'''星の杖'''へ変化させる手助けをする。
: 信条は「この世に偶然なんてない、あるのは必然だけ」<ref>彼女の教えなのか、アニメ版では桃矢も彼女と共に口にしていた。</ref>。
; 柊沢 エリオル(ひいらぎざわ エリオル)
: 声 - [[佐々木望]]
: さくらの同級生。5年生の2学期に[[イギリス]]から友枝小に転入してきた。[[3月23日]]生まれ。AB型。眼鏡をかけた柔和な少年だが、時折不穏な雰囲気を漂わせる一方、山崎と一緒になって法螺を吹くような悪戯好きな一面もある。スピネルやルビーを連れ、さくらの周囲で度々不思議な事件を起こし、その時は決まってクロウ・リードの気配が感じられる。料理や裁縫、家事など何でもこなせ、奈久留(ルビー・ムーン)の弁当や祭りでの浴衣も彼が作っている。非の打ち所が無い部分や優しげな雰囲気が藤隆に似ており、さくらや桃矢や小狼が時折その面影を感じ取っている。
: 正体はクロウ・リードの生まれ変わり。藤隆と違い、前世の記憶やその魔力を受け継いでいる。クロウの死に際、先のことが全てわかってしまう程の自身の強大な魔力を分散させようと魂を2つに分けて生まれた存在。その結果が'''木之本藤隆'''と'''柊沢エリオル'''である(前述のとおり、アニメ版の藤隆にはこの設定はない)。しかし魔力を分けること失敗し、クロウとしての記憶を持っていたエリオル自分のみに巨大な魔力が受け継がれてしまった。
: クロウカードに'''闇の力'''が宿っているのに対してさくらの新しい力は'''星の力'''であったため、クロウカードが力を失いただのカードに戻る事を防ぐために、さくらにカードを新しく作り変えさせようと敢えて事件を起こしていた。さくらがクロウカードをすべてさくらカードにし終えた後、彼女にもう一度魔力を2つの魂に分散させるよう頼み、成功する。外見はさくらを側で見守る為に自分の意志で子供のままの姿にとどめており、実は藤隆と同い年である。
; スピネル・サン(Spinel Sun)
: 声 - [[冬馬由美]](仮の姿) / [[小西克幸]](真の姿)
: エリオルによって創られた彼の従者。通常時は蝶の羽が生えた黒猫、本当の姿では黒豹の体に蝶の羽を持つ。その尻尾は、先端近くで3度ほど螺旋を描いている。愛称はスッピー(本人は嫌がっている)。劇場版第2作では、テレビゲームにおいてケルベロスのライバルであることが示唆されている。普段はクールな言動だが、アニメでは甘い物を食べると酔っ払って見境が無くなり、幼い言動になる。口からビームのような赤い光線(『CLAMP IN WONDERLAND 2』では青)を出すことができる。
; ルビー・ムーン/秋月 奈久留(Ruby Moon / あきづき なくる)
: 声 - [[柚木涼香]]
: エリオルによって創られた彼の従者。人の体に蝶の羽を持つ。エリオルと同時に桃矢、雪兎の同級生として星條高校に転入し、秋月奈久留と名乗った。
: 桃矢の魔力に惹かれて彼を狙っており、雪兎(月)をライバル視している。そのため、雪兎に真実を告げようとする桃矢の邪魔をして、桃矢の居ない所で雪兎を挑発していた。その後、桃矢が魔力を失ってからも2人の邪魔をしており、この関係を気に入っている様子。
: 外見は美少女で、可愛い方が好きという理由で女性の服を着ているが、スピネルからは曰く性の様の服を着るべきだと言われている。本人によれば、人間ではないので性別は大した問題ではないらしい。<!-- 性別については諸説あるため、修正したいと思う方は先にノートで提案して下さい -->雪兎(月)と違い、仮の姿と真の姿で同じ心と記憶を持つ。AB型。[[10月13日]]生まれ。
: 名前のモデルは原作者たちの友人であり講談社社員の山谷奈久留。なお、彼女の名前の由来は[[ケニア]]の[[ナクル湖]]。<!--アニメのテロップで名前が出たりするので、一応一般人にはあたらないと思われます-->
; クロウ・リード(Clow Reed)
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; 大道寺 園美(だいどうじ そのみ)
: 声 - [[伊藤美紀 (声優)|伊藤美紀]]
: 知世の母。さくらの母親である撫子の[[従姉妹]]。旧姓は天宮で、父方の従姉妹である。10月13日生まれ。おもちゃ会社「大道寺トイズコーポレーション」(アニメ第5話による)を経営している。高校時代は国体の選手だったらしい。夫との間には色々と複雑な事情があるらしい。
: 撫子とは幼少時から仲が良く、単なる友情以上の感情を抱いていたため、藤隆のことは祖父真嬉同様「撫子を奪った人物」と認識していた。奇しくもいとこ姪さくらが娘の知世と同じ友枝小学校に通う同級生でクラスメイトであり、小学校の運動会で藤隆に再会した時に、娘の親友さくらが撫子の娘であった事を知った。しかし撫子の娘でその面影があるさくらを可愛がっており、後にさくらの真嬉へのプレゼントと手紙、真嬉からさくらへのプレゼントをそれぞれ本人に代って届けた。また藤隆に対して反感は持ちながらも人柄の良さは認めており、結婚した後の撫子の幸せそうな表情を見て、その幸せがいつまでも続く事を願っていた。撫子の結婚式のブーケを今でも大切にしている。撫子が「娘が生まれたら桜と名付ける」と言った事から小学校の運動会で藤隆と再会した時、「桜と言う名前で気づくべきだったわ」と桜が撫子の娘であるのを察知出来なかった事を悔しがる場面がある。
; 天宮 真嬉(あまみや まさき)
: 声 - [[阪脩]]
: 撫子と園美の祖父(さくらと知世の[[曾祖父]])で、天宮コーポレーション会長。11月1日生まれ。孫撫子を大切に思っていた為、撫子を奪った孫婿藤隆を恨んでいた。しかし素性を隠してさくらと会い、撫子の娘が父親思いの優しい子に育っているのを見て、「孫の選んだ男に間違いはなかった」と思うようになる。そして後にさくらがバレンタインのチョコを送って来たことをきっかけに、藤隆に会って今までの事を涙ながらに謝罪し、彼と和解した。なお、園美と真嬉は[[Cardcaptors|アニメ北米版]]には登場しない。
; 佐々木 利佳(ささき りか)
: 声 - [[川上とも子]]
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; 柳沢 奈緒子(やなぎさわ なおこ)
: 声 - [[本井えみ]]
: さくらの同級生。いわゆる眼鏡っ娘。読書家で、特に[[怪談]]や[[都市伝説]]などの怪しい話が大好き。<!--さくらは怪談が苦手なので、そういった類の話題ではいつも怖がっている-->チアリーディング部所属。AB型。10月11日生まれ。
; 三原 千春(みはら ちはる)
: 声 - [[松本美和]]
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; 李 苺鈴(リ・メイリン)
: 声 - [[ゆかな|野上ゆかな]]
: アニメ版オリジナルキャラクター。さくらの同級生で小狼の従妹。長い髪を2つのお団子にし、その毛先を垂らしている。最初の頃は小狼の事等でさくらに反感を持っていたが、さくらの性格のためか、小狼と同じく次第に仲良くなった。気が強く、憎まれ口をたたいたりもするが、根は優しい少女。少しおっちょこちょいなところもある。小狼の婚約者という事であったが、後に小狼がさくらに好意を抱き始めた事を知ったため、婚約を解消した。李家の者としては珍しく魔力をまったく持っていない。その代わり体術に秀でており、[[中国拳法]]の達人。ケルベロスに小娘呼ばわりされる。[[3月25日]]生まれ。B型。
; 寺田 良幸(てらだ よしゆき)
: 声 - [[古澤徹]](1期・2期) / [[小西克幸]](3期)
: 原作及びアニメ1・3期でのさくらたちのクラス担任。原作では利佳と両想いになっている
; 知世の[[ボディガード]]たち
: 全員サングラスに黒のスーツ姿の若い女性。さくらのコスチューム(知世謹製)を積んだ車を運転してくることもあるが、さくらが魔法を使う時には決して姿を見せない。