「ヴァイオリン協奏曲第1番 (ヴィエニャフスキ)」の版間の差分

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{{クラシック音楽}}'''[[ヘンリク・ヴィェニャフスキ]]'''の《'''ヴァイオリン協奏曲 第1番 [[嬰ヘ短調]]'''》は、[[1853年]][[10月27日]]に[[ライプツィヒ]]で初演された。総譜は[[プロイセン王国|プロイセン]]国王[[フリードリヒ・ヴィルヘルム4世 (プロイセン王)|フリードリヒ・ヴィルヘルム4世]]に献呈されている。
 
==内容==
以下の3楽章から成る。
#アレグロ・モデラート ''Allegro moderato''
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#「ロンド」アレグロ・ジョコーゾ ''Rondo: Allegro giocoso''
 
===第1楽章===
第1楽章は対照的な2主題からなっている。付点リズムの第1主題は、始めのうちはためらいがちであり、チェロに始まる[[ロ長調]]の第2主題は、音域の広さと情感の豊かさが特徴的である。[[ヴァイオリン]]独奏の驚異的な超絶技巧は、これらの主題に装飾音を施してゆき、[[カデンツァ]]においては重音奏法や[[ハーモニクス]]を駆使している。
 
===第2楽章「祈り」===
第2楽章の「祈り」は、[[イ長調]]による短い抒情的な[[間奏曲]]である。[[木管楽器]]と[[ホルン]]が主役を張っている。そのまま直ぐに[[ロンド]]へとつながってゆく。この終楽章は溌剌とした軽快な楽曲で、対比的なロ長調のエピソードがある。技術的な要求が高いが、第1楽章の華々しい燃焼力には欠けている(おそらく第1楽章より若い頃に作曲されたのだろう)。
は、[[イ長調]]による短い抒情的な[[間奏曲]]である。[[木管楽器]]と[[ホルン]]が主役を張っている。そのまま直ぐに[[ロンド]]へとつながってゆく。
 
===第3楽章「ロンド」===
第2楽章の「祈り」は、[[イ長調]]による短い抒情的な[[間奏曲]]である。[[木管楽器]]と[[ホルン]]が主役を張っている。そのまま直ぐに[[ロンド]]へとつながってゆく。この終楽章は溌剌とした軽快な楽曲で、対比的なロ長調のエピソードがある。技術的な要求が高いが、第1楽章の華々しい燃焼力には欠けている(おそらく第1楽章より若い頃に作曲されたのだろう)。
 
===評価===
本作は、第2楽章と第3楽章が弱いために、演奏会で演奏されることは滅多にない。この作品については、濃密で技術的要求の高い第1楽章と、透明だが柔弱な後続楽章との間でつり合いが取れていないとする意見が多い。
 
{{DEFAULTSORT:あいおりんきようそうきよく1 ういえにやふすき}}
[[category:ヴィエニャフスキの楽曲]]
[[category:ヴァイオリン協奏曲|ういえにやふすき1]]