「藤三商会」の版間の差分

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'''株式会社藤三商会'''(かぶしきがいしゃ ふじさんしょうかい)は、かつて[[京都市]][[下京区]]に[[本社]]があった[[食料]]・[[飲料]][[卸売]]会社である。[[資本金]]6億円、[[従業員]]776名[[2003年]][[10月2日]]当時)、[[売上]] 1,363億3,400万円([[2002年]]9月期)の中堅商社であった。
 
[[森永乳業]]などの[[アイスクリーム]]を仕入れ、[[コンビニエンスストア]]や[[スーパーマーケット]]などに販売していた。アイスクリームの[[卸]]では国内で約2割の[[シェア]]を占める国内最大手であった。
 
==経営破綻に至る経緯==
[[バブル景気|バブル]]に取得した事業用不動産や物流施設への過大な設備投資により、資金が固定化し脆弱な財務体質になっていた所に、次のような外部環境の変化もあり、事業の存続が困難となった。
*バブル崩壊後の[[個人消費]]の低迷などにより、主力のアイスクリームの受注が伸び悩んでいた。
*[[2001年]]9月に[[マイカル]]が[[経営破綻]]し、大きな損害を受けた。
*[[2003年]]は[[梅雨]]が長く[[冷夏]]であったため、アイスクリーム関連の[[売上]]が極端に落ち込んだ。
これらがあって、[[2003年]][[10月2日]]、[[民事再生法]]に基づく再建を申請した。[[負債]]総額は、約630億円([[帝国データバンク]])である。
 
==経営破綻後の動き==
民事再生法の適用申請後、主力取引[[銀行]]の[[UFJ銀行]]の他、[[日本政策投資銀行]]・[[東京スター銀行]]の3行による[[DIPファイナンス]]を受けて支援企業を探したが、交渉は難航した。仕入先の協力も得られなかったため、資金繰りが困難となり、翌月には事業継続を断念した。
*[[2003年]][[11月8日]]、事業停止。
*同年[[11月10日]]、[[従業員]]約900人([[関連会社]]3社を含む)に[[解雇]]通知を送付。
 
==関連会社==
国内外に[[関連会社]]が19社あり、[[宅配ピザ]]の[[シカゴピザファクトリー]]を運営する株式会社[[トロナジャパン]]もその中の1社であったが、[[伊藤忠商事]]や[[森永乳業]]の支援により廃業の危機を免れた。
 
==関連事項==