「PENTAXの銀塩一眼レフカメラ製品一覧:中判・110フィルム用」の版間の差分

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ペンタックスのカメラ製品の中でもプロユースを意識した中判カメラシリーズの第2弾でこちらは6x4.5cm判カメラである。「'''スーパーフィールドカメラ'''」のコンセプトで開発されたが、その過程においてコンパクトな横型フィルムバック方式でいくか、やや大型になるハッセルブラッドのような形状の縦型フィルムバック方式でいくかも含め様々な角度から検討された。最終的には横長フレームに適した縦型フィルムバック式で製品化することとなったが、ウエストレベルファインダーは採用せず、独自の[[トライピゾプリズム]]と[[ケプラーテレスコープ]]型アイピースを採用した一眼レフ方式の、ホールディング性の高いグリップを備えた、コンセプト通りのカメラとなった。6x4.5cm判一眼レフカメラでありながら他社の24×36mm(ライカ)判カメラの大型フラッグシップ機とさほど変わないサイズであり、機動性の高さを売りにしている。ペンタックス67シリーズと同様の理由からフィルムバックの途中交換は不可能だが、同じく数多くの高性能レンズがバックアップしており、風景写真家達の圧倒的な支持を受け続けている。ペンタックス一眼レフカメラ製品の中ではもっとも新しいシリーズでワインダーも内蔵されており、これも機動性を高めている。また、初めからマルチモード対応の電子接点付きマウント(KAマウントに相当する)が採用されているため、交換レンズ群はSMCペンタックス-A645レンズから始まる。ペンタックス67シリーズとの互換性を視野に入れて作られている。なお、デジタルカメラの後継機が出なかったため、67IIの生産終了とともにレンズシステムの生産も終了した67シリーズと異なり、645シリーズは、デジタル一眼レフカメラの'''ペンタックス645D'''が後継機として発売されたため、645シリーズのレンズシステムは現行品として生産販売が続けられている。
 
* '''ペンタックス645'''([[1984年]]6月発売) - 最高シャッター速度は1/1000秒。1.5コマ/秒の連続撮影が可能。操作方式は'''ペンタックスMEスーパー'''に近く、シャッター速度は電子ボタンで設定<ref>絞り優先AEの場合は、絞りリングによる絞り値設定の他に、レンズ側Aポジション固定で電子ボタンによる絞り値の設定も可能であった。</ref>。'''ペンタックスLX'''、'''ペンタックススーパーA'''に採用されたTTLストロボシステムに対応していた。
* '''ペンタックス645N'''([[1997年]]12月発売) - 世界初の6x4.5cm判のレンズ交換式一眼レフカメラとしては、世界初のなるオートフォーカス一眼レフカメラ機能を搭載。オートフォーカス測距点は3点。2コマ/秒の連続撮影、撮影データの写し込み機能を搭載した。操作方式は当時発売されていたMZシリーズに近く、シャッター速度は'''ペンタックスMZ-3'''と同様なダイヤルで設定するように変更された。第15回([[1997年]])[[カメラグランプリ]]受賞。
* '''ペンタックス645NII'''([[2001年]]10月発売) - スペック面では'''ペンタックス645N'''にミラーアップ機構、カスタマイズ機能である「ペンタックス・ファンクション」の追加、撮影データ項目が充実され、より使いやすい機種となった。また21世紀以降のペンタックスカメラ製品の新規格に対応し、外部レリーズソケットの規格が先に発売された'''ペンタックスMZ-S'''と同様のものが採用され、アクセサリーも共用できる。2009年10月をもって'''ペンタックス67II'''とともに生産を終了した。