「死亡記事」の版間の差分

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===死亡記事の形式===
現在の日本の新聞の場合、形式から死亡記事は大きく3系統三つに分かれている。1つ目の類型は定型記事として作成される簡潔な速報、2つ目の類型はニュース性が高い人物の死について見られる一般記事、3つ目の類型は、過去一定期間に死去した著名人の中から特に一部を詳細に取り上げた追悼記事である。第1類型と第2類型の中間的な扱いを設けている例もある<ref>時事通信社、576頁。</ref>。
 
第1類型の定型記事として作成される死亡記事は、様式が新聞社・通信社ごとに決められており、ほぼ共通するものの若干の違いがある。[[#概要]]に基本的構成として記した事項のほか、[[葬儀]]の会場や[[喪主]]が、読者の出席や[[弔電]]の便宜を考慮して[[地番]]や[[振り仮名]]など詳細に記される<ref>時事通信社、573頁。</ref><ref name="kyodo539">共同通信社、539頁。</ref>。新聞の定型死亡記事独特の表現として、氏名に傍線が付されており、「裏掛」「死亡掛」「死人罫(しびとけい)」などと呼ばれる<ref>諸岡、7-8頁。</ref>。多くは社会面の最下段に小さく配置される。主に関係者への連絡としての機能を果たしている。
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どのような人物の死について掲載するか、どの形式をとるかは、主に社会的地位や知名度、業績を基に判断される。[[教授|大学教授]]のように元学生などの関係者が全国にいることも掲載の理由となる。新聞社と故人の義理やしがらみから掲載される例も一部にある。編集局の整理部が実質的な最終判断を行う<ref>諸岡、44頁。</ref>。
 
なお、以上のほか、[[地方紙]]では、地域で出た物故者の全員を掲載する欄を設けている例がある。現在では遺族の同意を得て掲載することが一般的である<ref>関係者からの情報提供があれば掲載する、無料の死亡広告というべきものもある。</ref>。
 
==脚注==