「セミキャブオーバー」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
1行目:
'''セミキャブオーバー''' (Semi cab over) とは[[自動車]]における構造上の分類の一つであり、パワートレーン(エンジン + トランスミッション)と運転席の位置関係を示す用語である。ボディー形状の分類ではない事に注意を要する。
 
== 解説 ==
5行目:
[[ファイル:Tbox.jpg|thumb|250px|right|キャブオーバーとの混乱例<br />[[三菱・タウンボックス]]<br />運転/助手席間下に縦置エンジン搭載]]
 
[[キャブオーバー]]は、パワートレーン(エンジン + トランスミッション)の上に運転席(キャビン)が配置されるが、セミキャブオーバーは、パワートレーンの後端上に被さるように運転席(キャビン)が配置され、結果的に足先あたりにパワートレーンが配置されることが大きな違いとなる。エンジンと運転席(キャビン)の配置は、[[三菱・パジェロ]]のフレームを用いて[[キャブオーバー]]とした[[三菱・デリカスターワゴン|デリカスターワゴン]]と、セミキャブオーバーとした[[三菱・デリカスペースギア|デリカスペースギア]]の比較が理解しやすい
<br />エンジンと運転席(キャビン)の配置は、[[三菱・パジェロ]]のフレームを用いて[[キャブオーバー]]とした[[三菱・デリカスターワゴン|デリカスターワゴン]]と、セミキャブオーバーとした[[三菱・デリカスペースギア|デリカスペースギア]]の比較が理解しやすい。
 
車体形状的には、パワートレーンに運転席(キャビン)がやや被さる形態になるため、必然的にごく短いボンネットを持つ[[セミボンネットスタイル]]となる。さらに乗用車では、発展過程で[[モノスペース]]や[[ワンモーション]]と呼ばれる、滑らかなスタイルが派生した。1990年代以降、FF乗用車のコンポーネンツを流用する車種が増えたことと、消費者の衝突安全に対する関心の高まりから、いわゆる[[ミニバン]](ピープルムーバー)においてこの形状が一般的となった。
 
[[ミニバン]]への過渡期の乗用車や、衝突安全性への対応で車体規格が拡大された軽自動車において、前輪を前方へ移動し短いボンネット(正式にはボンネットではない)を持つ[[キャブオーバー]]の車種を、[[セミボンネットスタイル]]であることからセミキャブオーバーに分類する混乱を生じている。また、[[セミボンネットスタイル]]のアンダーフロア式[[ミッドシップ]]の車種においても同様の混乱を生じている。
<br />また、[[セミボンネットスタイル]]のアンダーフロア式[[ミッドシップ]]の車種においても同様の混乱を生じている。
 
== キャブオーバーと比較したメリット ==