「体節制」の版間の差分

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20世紀後半までは、環形動物と節足動物はごく近縁なものと考えられ、体節制の獲得によって環形動物が成立し、そこから節足動物が[[進化]]したものと見なしていた。また、軟体動物は環形動物から体節制が失われる方向に進化したものと見なされた。この考えによれば、動物の進化の過程で体節制は一度だけ獲得されたことになる。その他の体節制らしきものを持つものは、それらから派生したと見なせばよい。
 
しかし、20世紀末より発展し始めた[[分子遺伝学]]の成果は、この考えを否定するものであった。それによると、節足動物は環形動物とはそれほど近縁ではなく、むしろ同じ[[脱皮]]する性質を持った線形動物などに類縁があるという。側節足動物は節足動物に近縁で、動吻動物とも類縁が近い。
 
他方、環形動物と軟体動物との類縁性は認められている。また、有髭動物はむしろ環形動物に含まれるとする。