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{{Wiktionary|消火}}
'''消火'''(しょうか)は[[火]]と呼ばれる連鎖反応([[燃焼]])を止めること。火を消すともいう。
 
== 火の制御 ==
人類が火を使いはじめてから起こした火を消す問題が起こった。小規模な火は燃料を断つ、水をかけるなどの行為で容易に制御可能であったが大規模な火災の消火は困難となることが多い
 
燃焼が継続するには'''[[可燃物]]'''、'''[[酸素]]'''、'''[[温度]]'''の3つの要素('''[[燃焼#燃焼の3要素|燃焼の三要素]]''')が揃う必要がある。'''燃焼の連鎖反応'''を加えて'''燃焼の四要素'''と呼ばれる場合もある。これらのうちのどれか1つを取り除くと燃焼は停止する。
== 方法 ==
 
*冷却消火法
小規模な火は燃料を断つ、[[水]]をかけるなどの行為で容易に制御可能できるが、大規模な火災の場合、燃焼の三要素(四要素)を断ち切ることが難しく、消火が困難となることが多い。
**水をかける。[[水]]による冷却作用と水が燃焼物を包み込むことで火の連鎖反応を停止させる。電気火災や化学火災の際は逆効果である場合がある。
 
*負触媒作用による消火法
== 消火の理論 ==
**[[酸素]]の供給を絶つ。酸素が無ければ火の連鎖反応を止めることができる。例:使いかけの炭火を壺に入れ消す、大量の砂をかける、踏みつける、[[爆発]]を起こして周囲の空間の酸素を瞬時に消費するなど。
燃焼の三要素のうちのどれか一つを断ち切ることで燃焼の停止、すなわち消火が可能である。そのため燃焼の三要素に対応して、可燃物を断ち切る'''除去消火法'''、酸素を断ち切る'''窒息消火法'''、温度を下げる'''冷却消火法'''があり、これらを'''消火の三要素'''という。可燃物の原子を不活性化させ燃焼の連鎖反応を抑制する'''負触媒消火法'''(または'''抑制消火法''')を加えて'''消火の四要素'''と呼ばれることもある。
*除去消火法
 
**燃えるもの自体を除去する。[[建物疎開]](家屋疎開)など。
*=== 除去消火法 ===
*叩き消し
可燃物の供給を止めたり、周囲の可燃物を取り除いたりして燃焼を止める消火法である。主な例としては以下のようなものがある。
**木の枝や束ねた[[ロープ]]などで火の根元を叩いたり、踏んだりして火を消す。
* [[都市ガス]]の栓を閉じる
*その他
* ろうそくの火を吹き消す([[蝋]]の蒸気を吹き飛ばすため)
**[[消火器]]を使う。[[泡]]で燃焼物を包み込んで酸素との接触を断つタイプや粉末を使うタイプ、[[二酸化炭素]]を噴出するものなど。
* [[山火事]]の発生している場所の周囲の木を伐採する
* 火災の発生している建築物の周囲の建築物を解体・撤去する
 
=== 窒息消火法 ===
酸素の供給を止めたり、周囲の酸素濃度を下げたりして燃焼を止める消火法である。主な例としては以下のようなものがある。
* [[アルコールランプ]]に蓋をかぶせる
* 使いかけの炭火を壺に入れる
* 火に布団をかぶせる
* 大量の砂をかける
* 火の根元を叩く
* 踏みつける
* [[爆発]]を起こして周囲の空間の酸素を瞬時に消費する
 
*=== 冷却消火法 ===
可燃物の温度を燃焼に必要な温度以下に下げ、燃焼を止める消火法である。[[水]]をかけて消火する方法がこれにあたる。水は[[熱容量]]が大きく、蒸発時の[[蒸発熱]]も大きいので強い冷却作用がある。
 
=== 負触媒消火法(抑制消火法) ===
可燃物の原子を不活性化させ、燃焼の連鎖反応を抑制することで燃焼を抑える消火法。
 
== 消火剤 ==
*負触媒作用=== 水による消火 ===
上述のように水は強い冷却作用があり、また水をかけることで水が燃焼物を包み込み酸素の供給を断つ効果もあり、入手も容易であるため原始的な消火剤として使用されている。以下のようなものは水による消火が不可能である。
* 禁水性物質(水と接触することにより発火する)
* 一部の油類(水より軽いため、水面の上に広がることにより火も広がる)
* 電気火災(水をまくことにより感電の危険性がある)
 
=== 消火器による消火 ===
**[[消火器]]を使うは消火に広く用いられている。[[泡]]で燃焼物を包み込んで酸素との接触を断つタイプや粉末を使うタイプ、[[二酸化炭素]]を噴出するものなどがある
 
{{main|消火器}}
 
== 関連項目 ==