「シェフィールド (駆逐艦)」の版間の差分

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1982年4月5日に「シェフィールド」はイギリス海軍第317任務部隊の一隻として[[ポーツマス (イングランド)|ポーツマス]]より出航し、フォークランド諸島へ向かい、5月1日には同海域に展開、[[レーダーピケット]]艦として対空監視を担当した。
 
5月4日午前11時ごろ、「シェフィールド」は旗艦「[[ハーミーズ (空母・2代)|ハーミーズ]]」ら主力艦隊から約32km離れた地点でレーダーピケット任務を行っていた際、[[アルゼンチン海軍]]第2航空隊の[[シュペルエタンダール]][[攻撃機]]2機による[[空対艦ミサイル]]・[[エグゾセ|エグゾセAM39]]での攻撃を受けた。アルゼンチン、[[:es:Río Grande (Tierra del Fuego)|リオ・グランデ]]基地より離陸した2機のシュペルエタンダールは[[空中給油]]を受けた後、友軍の[[S-2 (航空機)|トラッカー]]哨戒機の誘導を受けながらレーダーを切った状態で海上15mという低高度で接近。この超低空で接近する攻撃機隊を「シェフィールド」は一瞬レーダーに捉えるが直ぐに消えてしまったため、完全に捉える事ができなかった。シュペルエタンダールはイギリス艦隊近海でわずかに上昇してレーダーでロックオンをかけ、エグゾセミサイルを発射して即撤退。数分後に「シェフィールド」の艦橋にいた乗組員が向かってくるエグゾセミサイルを目視したがその数秒後にミサイルは艦に突入したため、対空砲火を上げることはできなかった。この時「シェフィールド」では戦闘配置が解除されており、[[通信衛星|衛星]]通信装置を起動していたためレーダーの作動に影響がでていたこともミサイル攻撃を探知できなかった理由とされる。
 
ミサイルは「シェフィールド」の右舷中央部側面に命中し、コンピューター室と炊事室を破壊、第二甲板を貫通して前部発電機室に突入した。この直撃で21人の乗組員が死亡した。ミサイルは不発だったがミサイルの残燃料によって出火。「シェフィールド」は命中時に消火用の中央配水装置が破壊され、更に発電機が損傷して電力がストップした他、火災によって配電盤の絶縁ビニールが燃えたことで発生した有毒ガスによって艦内の[[ダメージコントロール]]が殆ど不可能になった。
なお、死亡した21人の内、5人は炊事室で調理中だった[[フライ (料理)|フライ料理]]用の大量の[[油脂#食用油脂|食用油]]が引火したことが原因で死亡し、艦が延焼した原因の一つとされたため、戦後にイギリス海軍において作戦行動中での艦内でのフライ料理禁止が発令された。
その後、僚艦の[[フリゲート]]「ヤーマス」らや[[シコルスキー S-61|シーキング]]ヘリコプターらが救助と消火を懸命に行ったが延焼を防ぎきれず、ミサイル命中の4時間後に総員退艦命令が下った。
 
その後、火災は艦の上部構造物の70%近くを焼き尽くした上で鎮火。「シェフィールド」は「ヤーマス」によってイギリス本国へ曳航されていたが悪天候によりミサイルの命中孔から激しく浸水し、4月10日に沈没した。
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