「哲学史」の版間の差分

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<ref>(繰り返されたいつわりの歴史説明によって勘違いさせられてしまっている人が多数いるため、あえて注意を喚起しなければならないのであるが)、[[ギリシャ]]というのは、ヨーロッパに属するのではなく、[[地中海世界]]に属している(出典:『世界大百科事典』【哲学】)。ヨーロッパというのは、アルプス山脈とピレネー山脈以北の地域である。
かつて地中海域の南東から、アラブ人が姿をあらわし、地中海域を制圧し、勢力を方ペルシャの古代文明圏にまで拡大し、イスラム文明圏を形成した。ヨーロッパというのは、その先進イスラム文明から、文明や学芸を学んだのである。つまり、ギリシャを父とするならば、イスラム文明が兄であり、ヨーロッパは弟である。ギリシャ哲学を父とするならば、イスラム哲学が兄であり、ヨーロッパ哲学は弟である。
ヨーロッパ人は11世紀以降、地中海世界に進出し始め(その典型が十字軍である)、15世紀に世界征服を行い、ある意味で兄文明であるイスラム文明を凌駕した。このような力にもとづく世界征服の結果、ヨーロッパ人の心の中に西欧文明中心主義が生まれ、そうした感情を根拠に彼らのいわゆる"哲学史"の概念・説明方式や、いわゆる"哲学"の概念・説明方式が生まれた。そして「"近代的進歩的な"西洋 vs "前近代的な"東洋」などとする説明がまことしやかに語られ、流布することになった。だが、こうした説明はすべて偏見に基づく歪曲である、と『世界大百科事典』は指摘している。(『世界大百科事典』p.143など。同様の指摘は他にもあり)</ref>