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== 満塁と戦術 ==
=== 満塁における戦術 ===
満塁は得点機会がそれだけ大きいという点で攻撃側には有利とも考えられる。しかし、ひとつの塁に複数の走者を置けないため、打球が地面に落ち[[フェアボール]]となった場合には、すべての走者が塁の占有権を失い[[フォースプレイ|フォースの状態]]となり、進塁の義務が発生する(ひとつの塁に複数の走者を置けないため)。そのため守備側は、[[アウト (野球)|アウト]]カウントおよび得点の可能性に応じて任意の塁に送球して[[フォースプレイ|走者をフォースアウト]]すればよいためできるので、守備側にとって有利な面もある。また、本塁でもフォースプレイになることから[[スクイズプレイ]]を成功させることも難しくなる。
 
3人の走者が(しばしば巧妙に間隔を置いて)[[盗塁]]を試みる'''三重盗(トリプルスチール)'''という戦術もあるが、三塁走者が単独本盗するのと同等以上の難易度の高い作戦である。
 
=== 満塁策 ===
守備側が上述のような利点を生かすため、三塁に走者がいる場合(三塁、二・三塁、または一・三塁)、意図的に満塁にする戦術を採ることがある。この戦術を'''満塁策'''(まんるいさく)といい、特に一打[[サヨナラゲーム|サヨナラ]]で1点も与えられない場面で見られることが多い。いわゆるこれを実行した場合、内野ゴロを打たせれば[[併殺]]を取ることができるが、長打を打たれれば失点を喫するかというので、監督の賭けである。投手は[[故意四球]]もしくはそれに近い形で打者に対して[[四球]]を与えて、塁を埋めるのが一般的である。『[[江夏の21球]]』でも、この作戦が見られた。満塁策の際には前進守備や外野手の一人を内野に置くなどの[[シフト (野球)|シフト]]が採用される。
 
== 満塁ホームラン ==
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== その他 ==
*満塁の場面で[[適時打]]を放つ事が多い選手を俗に'''満塁男'''という。[[駒田徳広]]、[[藤井康雄]]、[[坂口智隆]]がこのように呼ばれた。満塁に強いことを数字で表現するために「満塁打率」という言葉が使われることがある。
*満塁のランナーを3人とも還す適時打のことは、「3点タイムリー○塁打」ではなく「'''走者一掃'''のタイムリー○塁打(走者一掃打)」と呼ぶことが多い。