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===覇権循環論(hegemonic cycle theory)===
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今の米国が真正な覇権国家である事は上記の条件に照らせば正にその通りでしょう。30数年前、8日間、ローマから世界を見ていた時に気付いた事は「世界の半分は、今も貧しい…飯すら食えない。だから猛烈に栄える一国が必要なのだな、と。そうして例えばアフリカに何とか、お金が流れて行く…。
紀元から見れば、ローマ～リスボン～マドリッド～パリ～ロンドン～ニューヨーク～東京と言うことだったのだなと気付いたのです。それが文明のターンテーブルなのだと。
30数年前、米国は覇権国家に成って、たった50年でくしゃみをした。覇権国家として貧しい国を大きくして行くという役割からの必然とも言える多消費型の経済が過ぎて財政赤字が拡大し、このままでは世界も危ない、米国と屹立し繁栄する自由な国が必要…日本しかない…あの頃、私たちは、たった一つの病（60年前に清算されるべきであったものが米国の国益、国策に依って残された）を除いて、無階級、無思想、無宗教と言う人類史上初めての文明を…米国がキリスト教国家でもあると仮定して…（大戦末期の短期間だけでも400万人の犠牲の結果ですが）作り上げていたのです。
今、僕は、こう思うのです。英国から米国に覇権が移って50年、世界の人口は倍に増え
65億人と成っていた…米国一国では世界は救えない…今だって米国は悲鳴を上げている訳です。欧州よ、日本よ、中国よ、内需拡大してくれ、と。
なのに、昨年、日本の株式市場関係者がコメントしていた事は、これからは「米国離れの中国頼みだ」と。30数年前、文明のターンテーブルが日本に廻った事に気付かずに来たための悲劇ですし、真実に気付きもせず愚かな正義感を振りまわし、日本の失われた30年を作ったマスコミの責任は実に重い。覇権国家は200年続くのが習わし。日本の時代が終わったなんて、とんでもない。日本は米国と屹立する、或いは米国を補完する超経済大国として、後170年、栄え続けなければならないのです。憲法で自衛権以外の武力は放棄している日本は、武力は米国に任せ経済に於いて繁栄し続ければ良いのです。日本は何故この30年大停滞したのでしょうか？厳しく言えば精神年齢13歳のマスコミと政治が駄目だった。日々、革新と競争に曝され、各分野で世界トップクラスの技術を磨き、大きなシェアを占めてもいる日本の企業は世界的にも優秀、勤勉で細部を疎かにしない特質と高い教育レベルが相まって、日本は産業立国で1,500兆円と言う世界一の個人資産を持っているのですが、この社会（市場）から生まれたお金が市場に還元されず、銀行よりも複利で金利が高い等と言うケチなエゴイズムの塊に成って郵貯に500兆円超の莫大なお金が滞留。
甚だしい一票の格差を意図的に是正せずに来た歴代の自民党政治家は、このお金を我田引水、自分の票の為に日本中に不要な箱モノや橋、道路、ダム等を作り続けたのです。
一定の経済効果は有ったでしょうが、市場には全く還元されなかったと言っても過言では有りません。
日本の携帯は本当に見事な物だが凄過ぎて技術のガラパゴスだと自虐する日本。
中国は国として世界のガラパゴスなのですが、人口13億人の大国で在る事を活かして、
国家として元安政策を取り続け（グローバルなんぞは知ったことか）今や世界の救世主。
日本も、そうすれば良いのです。今だって世界一の個人資産1,000～1,500兆円のお金を活かす…社会から生まれたお金（産業立国である日本を支えた勤勉で優秀な労働者の賜物）を社会に還元すること…
資本主義である国が資本主義の根幹である株式市場を蔑視し続けて来た事（だからカモられたのです）が、この30年の日本の大停滞の本当の深層なのです…僕の同級生に証券会社に行っている者は、ただの一人もいません…株屋と蔑称し、株なんて、株なんか…米国、ハーバードの最優秀選手はＧＳ証券に行き、歴代の財務長官となる…
円がリスク回避先に成り、事有るごとに円高になるのは、日本の国債の90％以上が、この個人資産で賄われている、世界で稀有な国だからです。
個人資産の１％＝10兆円を株式市場に誘導すると、たちまち日本は米国に屹立する巨大市場に成る＝世界の金融大国に成るのです。株取引に依る利益については、税率をゼロにする（但し、消費に向かった事を証明する領収書付きで）同時に、空売りを禁止する。後進国のみが採用している寄付き制度も廃止する…アローヘッドを導入したのですから板寄せ等と言う作業は無用のはずです。ＮＹＳＥは株価の連続性を何よりも大事にして、誰もが、何時でも、何処からでも参加できる市場を形成しているはずです。東証は、一日に、一銘柄に対して1,000億円超のお金が動く事もしばしば。それだけの売り方、買い方の攻防が有って形成された価格が一晩寝たら幾らで始まるか分からない…それが寄付き制度…では博打以外の何物でも無いでしょう。だから、米国の資産家は資産の3分の2を株で運用＝お金が社会に還元されて経済が更に大きな物になる＝しているのに、日本の個人資産家の大半は、そうではないのです…博打の様な世界に、誰が自分の大きな資産を託すでしょうか？寄付きに大きなお金を動かせるのは証券会社のトレーダーやプロ達のみですから、此処で株価操縦が為されない保証もないはずです。
資本主義国の根幹である株式市場の70％が外資と言うのは、国が乗っ取られているのに等しいのです。個人資産1,000～1,500兆円の、たった1％である10兆円が動いたら、外資なんぞは不要、無用なのです。今、外資が保有している日本株は88兆円ほど（全体の約45％）ですが、個人資産の10％、100兆円を日本の優秀な大企業や、様々な分野で世界のシェアを占めている企業の株取得に誘導し、配当は無税（シンガポールではとうに行っている事です）にしたら、デフレなんぞは一瞬で終焉するでしょう…消費された事を証明する領収書付きに限るとして…上場企業の平均配当は年2％前後のはずですから、2兆円と言う巨額の金が消費に＝内需拡大、ＧＤＰ拡大＝に向かうのです。配当だけではなく株取引に対する税金も限りなくゼロにすれば（同様に領収書付きに限るとして）消費に向かうお金は更に莫大な額に成るでしょう。
個人資産の1％が、毎日、市場の売買に動き、10％が産業立国である日本の優秀な企業の株取得に向かったら、世界が東証、大証とＮＹＳＥを見て動く様に成るのは無論ですし、
日本の国益にとって円安が最善で有れば国家として円安政策を取れば良いのです。
日本以外の世界の国は殆ど全てが国益最優先で動いているのですから、遠慮なぞは要らないのです。莫大なお金が消費に向かえば莫大な内需拡大となり、日本人の美的感覚を魅了する世界の優秀な産物や高級品もケタ違いに消費されるのですから。
日本は自分の道は自分で決めれば良いのです。
私たちは、世界最大の金融市場を持ち、各分野で世界の最先端の技術を持つ国として、真の意味で、島国日本として、世界のガラパゴスであれば良いのです。後170年間、米国に並ぶ世界のチャンピオンを謳歌すれば良いのです。
それが文明のターンテーブルが回った国の役割であり、必然的に世界の救世主にも成るのです。
小野善康が言っている事（消費税増税）では残念ながら日本は元に戻れません。
惨めで愚かな体たらくのまま、没落を迎えるよりは、栄耀栄華の順番としての時間（200年が歴史の習い）を全うしてから、サンタナの「哀愁のヨーロッパ」ならぬ「哀愁のジャパン」を奏でるほうがずっと良いのは無論。諦め、嘆くのは170年早いのです。ましてや、愚かな停滞がもたらした貧しさゆえの、あちこちでの殺人列島なぞは論外。
諸外国の事なんぞは気にしなくて良いのです。資本主義が正しいなんて事は有り得ないのですから。資本主義という、その名の通り、本来は人間のいない馬鹿げた主義で、その実態は、日々で言えば、インチキ主義といっても過言ではない代物ですから、資本主義に遠慮なんぞは要らないのです。
私たちの人生や大企業の価値が日々に変わるなぞと言う事が無いのも無論。
資本主義の対極に民主主義があるのも無論。
米国とは違う、もう一つの、世界一の国として、優秀な会社の株は下がらないどころか、
上がりっぱなしだ、下がるのは業績を悪化させ無配当に転落したような時だけだ…その様な場合でも、それが、今回の様な欧米発の金融大乱ゆえの不可抗力なものだとしたら、我ら日本人の特質の一つを遺憾なく発揮して、株を売り込んだりする事なく、共に耐える。その様な資本主義を世界に生みだしても誰も文句は言いますまい。
後170年間、誰にも遠慮の要らぬ、世界のガラパゴスとして栄耀栄華を極め、
世界最高の知性と自由の国として君臨すれば良いのです。
チャンピオンとしての豊かさの中で、子供もじゃんじゃん作られるでしょう。
だから200年続くのです。 アメリカを尊敬はするけれども、顔色をうかがう必要なぞは全く無用になるまで、アメリカと同程度の人口＝今の2倍です＝に成るまで。少なくとも米国と同程度の消費大国に成るまで…言うまでも無く住む場所は日本各地に、たんと有ります…過疎化や地方の疲弊等と言う言葉にもサヨナラが出来るでしょう。
産みなさい、育てなさい。この国は美しい海と緑の森と山なみに溢れた国。
モンスーン気候のお陰で、私たちの国は、世界指折りの、四季の変化に富んだ美しい国なのです。東京や大阪の様な街にのみ集中する必要は全くないのです。
美味しくて安全な農作物と、とれたての魚介類を食べて、海で泳ぎ、野原を走り周り、
山の頂を仰ぎ見、原始時代からの恋人を追いかけて、恋を語る国が出現するでしょう。
そう古代の中国人が夢見た桃源郷を、この島国で後170年。
それが私たちの真の役割です。
世界の羨望が集まる様が、僕には手に取る様に見えます。
観光立国なぞと掲げる必要も無く、世界から、人は、この国に集うでしょう。
特に、若く優秀な者達が。
何故なら、世界で最も豊かで老いも若きも美しい、桃源郷が現出するのですから
今の精神年齢13歳の文化やマスコミも忽ち消滅するでしょう。世界をリードする真に深い響きを持った音楽が生まれ、ハリウッドに負けない映画が作られるでしょう。
それが一人一人の個人が主人公で、王様で、天皇陛下で、国家主席である国、
日本の、これからの170年です。そのために焼夷弾が、ヒロシマ、ナガサキが在ったのですから。400万人（貴女と同じく若くて美しい人が過半）は犬死にしたのではないのです。
私たちの為に、私たちの今の為に、この国を世界一、豊かで美しく、
最高の自由と知性を謳歌する国にするために死んでくれたのです。
二度と擬制や儀式の為に命を失ったり、愚かな過ちを繰り返したり、己のエゴイズムの為だけに生きたり、己の家族の為だけに生きたりするのではなく、
この美しい国を、自由と知性のチャンピオンの国にする為に死んでくれたのです。
私たちは、世界一の栄耀栄華を極め、世界に、何故日本が繁栄しているのかを知らしめる事によってしか、彼らに報いる事は出来ないのですから。
米国に屹立する世界の大金融大国、株式時価総額大国、世界トップレベルの技術大国と成って、日本から次の順番の何処かの国に文明のターンテーブルが廻るまで、日本は繁栄し続けるでしょう…今の中国には廻らない…経済だけでは文明のターンテーブルは廻らない…経済の繁栄だけではなしに、真の自由と最高の知性を作り上げた国にしか文明のターンテーブルは廻らない…中国が共産主義の独裁国家である間は文明のターンテーブルは廻らない…インドがカースト制度を克服出来ない間は廻らない…僕は、貧富の差、貧困だけが問題であるブラジルに廻るのではないかと予想するのですが。
次の国に順番を渡すまでの、後170年、日本は栄え続ければ良いのです。
== 関連項目 ==
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