削除された内容 追加された内容
m →‎文学: 内部リンク化
50行目:
葦に関して最も有名なヨーロッパ文学での言葉は[[ブレーズ・パスカル]]による「[[人間は考える葦]](roseau pensant)である」以外にないだろう。[[ジャン・ド・ラ・フォンテーヌ]]の[[寓話]]「オークと葦」(Le chêne et le roseau)では傲慢な[[オーク]]が倒れてしまったのに対し、倒れないように自ら折れて風雨を凌いだ葦の姿が描かれている。
 
また、[[古事記]]の天地のはじめには最初の二柱の神が生まれる様子を「葦牙のごと萌えあがる物に因りて」と書き表した。葦牙とは、葦の芽のことをいう。その二柱の神がつくった島々は「豊葦原の千秋の長五百秋の水穂の国」といわれた。これにより、日本の古名は[[豊葦原瑞穂国|豊葦原瑞穂の国]]という。[[更級日記]]では関東平野の光景を「武蔵野の名花と聞く[[ムラサキ]]も咲いておらず、アシやオギが馬上の人が隠れるほどに生い茂っている」と書き残し、[[江戸幕府]]の命で遊郭が一か所に集められた場所もアシの茂る湿地だったため葭原(よしはら)と名づけられ、後に縁起を担いで[[吉原 (東京都)|吉原]]と改められた。
 
[[古代エジプト]]の[[死者の書 (古代エジプト)|死者の書]]に書かれる人が死後に行くことができる[[楽園]][[アアル]]は葦が繁る[[原野]]である。