削除された内容 追加された内容
Muttley (会話 | 投稿記録)
編集の要約なし
2行目:
 
== 概要 ==
防空能力が大幅に向上する敵艦艇に有効に対処するために、速力・命中率・[[ECCM]]能力・射程距離等の面で、従来の国産[[対艦誘導弾]]の性能を大幅に上回る対艦誘導弾を実現する目的で計画された。対艦攻撃を任務とする[[F-2支援戦闘機|F-2戦闘機]]に搭載・運用する事を前提としている。
 
推進方式として[[固体燃料ロケット]][[ブースター]]と[[ラムジェットエンジン]]を組み合わせた推進システムであるインテグラル・ロケット・ラムジェット(IRR)を採用する事で[[マッハ]]3以上の[[超音速]]巡航を実現、さらに[[ステルス性]]を考慮した弾体形状にすることで、防空能力の向上した敵艦艇からの被探知性を低下させ、ミサイルの残存率(撃墜されない割合)を高める。
8行目:
最大射程距離を敵艦艇の[[艦対空ミサイル]]と比較して延ばす事により、敵の射程外からミサイルを発射することで発射母機の安全性を高める。
 
誘導方式として、命中精度を高めるため、自ら目標にレーダー波を出す[[ミサイルの誘導方式#アクティブ・レーダー・ホーミング - ARH|アクティブ・レーダー・ホーミング]]方式と敵艦艇の出すレーダー波を探知する[[ミサイルの誘導方式#パッシブ・レーダー・ホーミング|パッシブ・レーダー・ホーミング]]の複合シーカー方式を採用、「撃ちっ放能力」(発射後の人為的な標的追尾操作を必要としな能力)を向上する。
 
== 開発経緯 ==
*[[1992年]]度(平成4年度)~[[2001年]]度(平成13年度):「将来空対艦誘導弾の研究試作」を行い超音速推進装置を試作
*[[2002年]]度(平成14年度):[[2010年]]の実用試験を目指し、本開発開始を予定していたが、開発予算が承認されなかったため延期。
*[[2003年]]度(平成15年度)~[[2008年]]度(平成20年度):XASM-3の開発を見据え、要素技術の一つである、IRRの小型化等を目的とした「超音速空対艦誘導弾用推進装置の研究・試作」を実施、F-2戦闘機からIRRを搭載した飛翔体の発射試験等を行う<ref>[http://www.mod.go.jp/trdi/research/G3/G3-1.pdf 超音速空対艦誘導弾用推進技術](技術研究本部 [http://www.mod.go.jp/trdi/research/dts2009.html 防衛技術シンポジウム2009]</ref>。
*[[2010年]]度(平成22年度):防衛予算で本開発である「新空対艦誘導弾(XASM-3)の開発」分の予算23億円が承認され、本開発開始が決定
今後総額325億円をかけ開発される予定。
== 仕様 ==
23行目:
* 動力:インテグラル・ロケット・ラムジェット
* 誘導方式:アクティブ/パッシブ複合誘導
※仕様はいずれ動力、誘導方式以外は2010年7月に中日新聞が報道したの<ref>中日新聞 2010年7月判明時点21日 朝刊1面</ref>
 
== 関連項目 ==