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しまあじ (会話 | 投稿記録)
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=== 首狩り ===
佐木によれば{{要出典|date=2008年6月}}、その動機は、紛争の解決、復讐、悪疫や不吉除け、武勇の誇示、尊敬を得るためなどである。伝承によれば、首狩りは葬儀や農業と関係し、首祭りを伴う点においては宗教的であり、主に社会的な意味で行なわれた。男子にとって重要な[[通過儀礼]]であり、敵の首を狩った者のみが刺青を入れることを許される。刺青が無いと社会的に無視され、結婚すらできない。さらに狩った首の数が多ければ、特別な衣服や装飾をつける権利を得る。したがって要人は少なくとも十数の首を狩ったものであり、霧社蕃ホーゴー社のある頭目は50以上を狩ったという。村内で揉め事が発生した場合は、頭目はこれを裁き、調停する権利はない。最後は首狩により、オットフ(神霊)のおつげを仰ぐ。伝説によれば、祖先の時代に人口増加に伴い、村を分けることになった。その際、平地組は山地組をだまして多人数を得たので、山地組は復讐として首狩りをするのだという。村内の揉め事を解決するために無関係の集落を襲って首を狩る行為は、こうして正当化される。
 
出草は普通10人くらい、時に個人でも4、50人でも行なわれる、頭目または有力者を首領とし、まず、首狩りの祈願を行なう。出発、進退の際は夢や鳥の鳴き声で吉凶を判断する。根拠地に着くと、再び成功を祈り、結束を固め、祓を行なう。多人数の場合はそれぞれの分担を決め、狙撃、突貫などで敵を倒す。首を落とす際は急進し、蕃刀で切断するが、刺青のない少年が報酬を出し、権利を譲られることもある。戦利品は首を狩った者のものとし、事が終われば直ちに逃げ出し、渓流で首を洗い、額に蔓を通して運びやすくする。