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しまあじ (会話 | 投稿記録)
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元ギルガメス軍少佐で秘密結社幹部、マーティアル司祭でもあった[[装甲騎兵ボトムズ#秘密結社関係者|セルジュ・ボロー]]によってPSに必要なのは純粋な憎悪であるという解析がなされ、その中でプロト・ワンに愛情を寄せていたプロト・ツー/イプシロンはプロト・ワンを奪ったキリコへの憎悪から、執拗にキリコを狙った。だが結果討ち果たせず、サンサでの決闘に敗れて死亡する。
 
更にPSは大きな欠点を抱えていた。その寿命は僅か2年であり、能力の維持と生命を保つために高価なヂヂリウムを大量に消費しなければならないということは、コストパフォーマンスにおいてあまりにも劣悪であった。ジャン・ポール・ロッチナはPSは時代に対応した一種の新人類という解釈を語った<ref>『装甲騎兵ボトムズ』第20話。</ref>が、上述の問題点に加えて元の人間に戻すことはできない非人道的な存在であったため{{要出典|date=2010年5月}}、結果、第4次銀河大戦においてはPSは運用されなかった。メルキア軍でPS開発に携わったカルマン・トムスによれば、PSを普通の人間に戻すことは「不可能ではない」とのことであったが、トムスが殺害されてしまい実施されていない。
 
またPS計画の推進者であったギルガメス軍[[装甲騎兵ボトムズ#ギルガメス軍関係者|ディーテル・ロイル・バッテンタイン]]中将は第3次銀河大戦の終戦前、惑星ミヨイテでの“プランバンドール・スキャンダル”の嫌疑にかけられている。そのようなトラブルの中「素体」プロト・ワンは開発されたが、リドで秘密結社に奪取されてしまい、その後プロト・ワンが秘密結社を離れキリコと行動するようになってもギルガメス軍は彼女を奪い返すに至らなかった。
 
バッテンタイン中将は、プランバンドール・スキャンダルの中心である腹心の[[機甲猟兵メロウリンク#メロウリンクが仇として追う人物たち|オスカー・フォン・ヘルメシオン]]准将がシュエップス小隊の生き残りである[[機甲猟兵メロウリンク#登場人物|メロウリンク・アリティ]]によって追い詰められた際、[[機甲猟兵メロウリンク#登場人物|キーク・キャラダイン]]中尉に命じ亡きものとするが、結果的にその保身行動はバッテンタインの政界進出の目論見を潰えさせることとなる。それは土台となっていたPS計画が断念されたことによる{{要出典|date=2010年5月}}ものであった。
 
== バララント軍PS ==
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その被検体が[[装甲騎兵ボトムズ#OVAの登場人物|ラダァ・ニーバ]]であり、エクルビスを操ってアコバでのバトリングにより、実験を繰り返していた。その戦闘力こそ高い水準を発揮していたが、ギルガメスPSとの違いとして常に精神が情緒不安定に苛まれていた。その改造による副作用は被検体兵士に不用な暴走を強いることになってしまい、結果ニーバは元[[レッドショルダー]]のキリコに偏執的に復讐心を抱き、彼の抹殺のため研究チームを皆殺しにしてしまう。
 
ニーバはキリコに敗れて自滅し、バララント軍もニーバの失敗から以降PS計画に手を染めることはなくなった{{要出典|date=2010年5月}}。
 
== ネクスタント ==
銀河結社[[装甲騎兵ボトムズ 赫奕たる異端|マーティアル]]では[[装甲騎兵ボトムズ 赫奕たる異端#主な登場人物|ヴィアチェスラフ・ダ・モンテウェルズ]]枢機卿が、愛娘である[[装甲騎兵ボトムズ 赫奕たる異端#主な登場人物|テイタニア・ダ・モンテウェルズ]]が交通事故で瀕死の重傷を負ったことで、それを基に娘を“秩序の盾”と呼ばれる改造兵士'''ネクスタント'''へと仕立て上げ、新たな信仰の象徴{{要出典|date=2010年5月}}ともした。しかしネクスタントという存在は、各セクターにおける兵器開発を禁じた戒律への違反、また、生身の人間による闘争に伴う諸々の苦痛を補助脳というテクノロジーで回避している点で、マーティアル総本山アレギウムの長老会議の面々から、PS開発の場合と同じ異端のおこないであると指弾される。
 
PSと違いヂヂリウムを必要とせず、ネクスタントは体を殆ど[[サイボーグ]]化されていると言ってもよく、バララントPSに近い。体内に“補助脳”と呼ばれる戦闘処理システムを持ち、それと併せた身体の改造により生身でATを苦戦させるほどの戦闘力を発揮する。更にATの搭乗時に補助脳を作動させた際には、異能者キリコをも凌駕する程の力を見せるが、これの作動によりテイタニアの人格と生命維持に危険が生じる両刃の剣ともなる。
 
しかし、キリコを討ち果たすことはできず、キリコが放った銃弾によって補助脳は破壊される。ネクスタントの開発計画もPS同様{{要出典|date=2010年5月}}“触れ得ざる者”キリコによって頓挫することになった。
 
PS開発がギルガメス軍で中止されたのは、次世代AT「FXシリーズ」に採用されたFSS(フルシンクロシステム)によりPS並みの操縦が生身の人間でも可能になったこと<ref>季刊『デュアルマガジン』(丸善)連載「GAT」の記述による。</ref>、PSの寿命が2年しかない<ref>『装甲騎兵ボトムズ赫奕たる異端』第5話による。</ref>ことがわかったからで、キリコ・キュービィが原因と明言している資料は無い。