「深部感覚」の版間の差分

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=== チネル徴候 ===
[[神経線維]]再生の過程において、まだ[[髄鞘]]に[[被覆]]されない軸の先端部は機械的刺激に対して過敏になる。四肢の表在近くに触れる神経幹内に再生が始まると、皮膚表面を軽く打っても放散性の非常に激しい[[疼痛|痛み]]が発生する。これが時間の経過とともに末梢へ移行する現象をチネル徴候({{lang-en-short|[[:en:Tinel sign|Tinel sign]]}}、{{lang-de-short|[[:de:Hoffmann-Tinel-Zeichen|Hoffmann-Tinel-Zeichen]]}})という。チネル(Jules Tinel, 1879 - 1952)は[[フランス]]の[[神経学|神経科]]医である。 知覚線維は[[筋線維]]の伸張反射受容器 [[:en:Stretch receptor|stretch receptor]] を支配し、通常は痛みとは別の[[知覚]]を司るが、脱神経後の筋肉内に[[知覚神経]]線維が再生する際には深部疼痛 deep pain を発生させる。この疼痛発生時期は、筋肉に運動終末が再形成されて再び収縮が認められるようになる時期に先行するため、筋肉の圧迫痛が強い場合には神経再生の徴候と認められる。軸策の再生が順調に経過する場合、当初は受傷部に強く現れる陽性徴候が次第に弱まって末梢へ移るため、再生速度を知る目安になる。
 
== 関連項目 ==